中国が選挙に干渉とのトランプ米大統領の主張、サイバー各社は疑問視

  • トランプ政権は主張を裏付ける証拠は示していない
  • クラウドストライクCTO:伝統的なプロパガンダ分野では可能性

トランプ米大統領は11月の米中間選挙に中国が介入していると主張しているが、複数の大手サイバーセキュリティー企業による調査結果は大統領の見方に疑問を呈している。

  選挙への脅威の監視で一部の州や地方当局と協力しているファイア・アイのインテリジェンス担当プリンシパルアナリスト、ルーク・マクナマラ氏は「中間選挙もしくは今後の選挙に関連する何かを中国側が標的としている証拠をわれわれは一切観察していない」と述べた。 

トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席

写真家:Mandel NganとNicolas Asfouri / AFP via Getty Images

  選挙活動や候補者、州、ソーシャルメディアへの脅威を調べているシマンテックのシニアアナリスト(脅威に関するインテリジェンス担当)、ジョン・ディマジオ氏によれば、同社は「中国につながる履歴のデジタル痕跡」を見つけていない。

  米国の国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)、国家情報長官室(ODNI)は19日、中国を含めた国々が米国の「信頼感を低下させ」、政策と意見に影響を与える「進行中のキャンペーン」に従事していると指摘した。トランプ政権はこうした主張を裏付ける証拠は示していない。

  コンピューターへの侵入を探るため州や自治体に協力するクラウドストライクのドミトリ・アルペロビッチ最高技術責任者(CTO)は中国について、同社は「選挙関連のサイバースペースでの活動は一切観察していない」としながらも、選挙に絡んだ伝統的なプロパガンダといった「それ以外の分野では可能性もあり得る」との見解を示した。

原題:Trump Claims China Election Meddling That Cyber Firms Don’t See(抜粋)

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