株価が米経済成長の足かせに転じる公算大きい、ゴールドマンが予想

  • 年初時点のGDP伸び率への株高寄与は既に消滅した
  • 急激な株価の動きは成長率予測にとって重要なリスク
A trader works on the floor of the New York Stock Exchange. Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

米国株は相場上昇に伴い米経済成長の押し上げに寄与してきたが、それが近く反転する可能性が高い。米銀ゴールドマン・サックス・グループはこう予測している。

  ダーン・ストゥリュイーベン、ジャン・ハッチウス両氏ら同行のエコノミストは19日のリポートで「年初時点では力強い成長に大きく貢献していた米株式市場は、来年にかけて緩やかな足かせに転じる公算が大きい」とした上で、「年初には国内総生産(GDP)伸び率への株高の寄与度は0.5ポイントだったが、それが既に消滅したと推測している」と指摘した。

  リポートによると、ゴールドマンの金融環境指数は2017年の初めから、過去最低を記録した今年1月下旬までに185べーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下したが、この下げの大半は同指数を構成する株式の値上がりがけん引した。株式相場は9月半ばに過去最高値を更新してから約6%下落しており、その後の金融状況引き締めの最大の要因となっている。この指数は株価のほか金利やクレジットスプレッド、ドルの推移をたどり、金融環境が引き締まると上昇する。

  エコノミストらが想定する最も可能性の高いシナリオは、成長への株価寄与度が来年にマイナス0.25ポイントとなることだ。金融環境指数に組み入れられている株価がおおよそ横ばいにとどまることが前提で、こうした株価は年末のS&P500種株価指数が2850とする同行ストラテジスト予測に「ほぼ沿った」水準だ。

  強気のシナリオでは株価が1四半期当たり4%のペースで上昇し、S&P500種は来年末に3350前後に達するというもので、この場合、GDPへの寄与度はプラス0.25ポイントとなる。弱気シナリオでは株価が10-12月(第4四半期)にさらに10%下落した後、横ばいにとどまり、S&P500種は2500程度になると想定。寄与度はマイナス0.75ポイントになるという。

  エコノミストらは「成長率が19年末までに潜在成長水準に漸進的に鈍化するとのわれわれの予測にとって、急激な株価の動きは重要なリスクとなる」と分析している。

原題:Goldman Says Stocks Likely Turning Into Drag on U.S. Growth(抜粋)

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