米議会指導部:カショギ氏死亡巡るサウジ当局の説明、受け入れず

  • 上院外交委のコーカー委員長らは説明が信頼性を欠くと指摘
  • 遺体の場所が明確にされていないことが懸念だとトランプ氏

米議会指導者らはジャーナリストのジャマル・カショギ氏について、殴り合いの末に死亡したとのサウジアラビア政府の説明には納得できないと指摘し、殺害の背後にムハンマド皇太子の存在があるとすれば、米国は制裁を科すべきだと主張している。

  こうした発言は米議会とトランプ米大統領が対立する可能性を示唆している。トランプ氏もサウジの説明に疑問を呈しているが、今のところ皇太子を支持する立場で、両国間の経済的なつながりを強調している。

  上院外交委員会のボブ・コーカー委員長は21日放送されたCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、ムハンマド皇太子が「もし指示していたのであれば、同じようなことをした他の人たちに米国が講じている措置と同じ種類の制裁を科す必要がある」とし、「適切な方法で対応しないといけない」と語った。

  サウジ当局は10月2日にカショギ氏が姿を消した問題への関与を否定していたが、その後立場を一転させ、イスタンブールのサウジ総領事館での「話し合い」が暴力に発展し、殺害されたとの内部調査を発表した。しかしこの説明は、サウジの「暗殺団」がカショギ氏を殺害し遺体を切断する目的で入国したとのトルコ当局の報告や、この集団の一部メンバーが皇太子と密接な関係があったとの米紙ニューヨーク・タイムズの報道と食い違う。

  一方、トランプ氏は当初、サウジの発表について「良好な最初の一歩」だとし、「非常に大きな問題の解決に近づいている」と語っていたが、その後、サウジ当局者はカショギ氏の遺体がどこにあるかを明確にしていないことが懸念されると述べた。トランプ氏は米紙ワシントン・ポストの取材に対し、「うそ」があるが皇太子は「強い人物で素晴らしい統制力がある」と話している。

原題:Congressional Leaders Reject Saudi’s Story on Writer’s Death (1)(抜粋)

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