サウジ、マッキンゼーが身元特定した数人拘束とNYT-調査を悪用も

  • 個人を標的とする作業に従事したことはないとマッキンゼー
  • 悪用された可能性を考えると「恐怖を感じる」と同社はコメント

米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーは、同社がサウジアラビアの経済緊縮策を巡る国民意識調査の内部リポートを作成したところ、サウジ政府が反体制派の口を封じるためにそれを利用した可能性があると報道されたことについて、悪用された可能性を考えると「ぞっとする恐怖を感じる」とコメントを発表した。

  米紙ニューヨーク・タイムズが21日、同紙の入手した9ページに及ぶマッキンゼーのリポートについて報じたもので、同リポートによれば、サウジの2015年の緊縮策に関する意識調査では、ツイッター上での反応が従来型のニュースメディアないしブログの倍に上り、否定的な意見が肯定的な反応をはるかに上回った。

  同紙によると、マッキンゼーのリポートはツイッター上の会話を主導した3人の身元を特定したが、その後これらの人々は拘束されたり、ソーシャルメディアのアカウントが閉鎖されたりしたという。マッキンゼーによれば、このリポートは公に利用可能な情報を基にまとめられ、内部での使用を想定していた。

  マッキンゼーは発表資料で、いかなる形でも批判的な人々の身元を特定するリポートを作成するようサウジ当局から委託されたことは決してないと主張した。

  同社は各国政府との仕事では「その考え方に基づいて個人を標的とすることを目指す作業に従事したことはなく、そうするつもりは全くない」としながらも、「その確率が極めて低いとしても、どのような形であれ悪用された可能性を考えると恐怖を覚える。現時点でそれが悪用されたことを示す証拠は目にしていないが、誰とどのようにその文書が共有されたか至急調査している」と説明した。

  マッキンゼーの広報オフィスに21日にメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。

原題:McKinsey ‘Horrified’ Saudi Arabia Memo May Have Been Misused (1)(抜粋)

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