米財務省の為替報告、中国への最終的な警告と市場は受け止め

  • 中国に重点を置いたのは金融市場の今後の混乱の前兆-ING
  • 心理的な節目1ドル=7.0元台乗せなら他のアジア通貨にも問題に

米財務省は17日公表した半期に一度の為替報告書で中国の為替操作国認定を見送ったものの、一段と厳しい言い回しを為替市場は見逃さなかった。

  米財務省は1つのセクションを割いて中国の対米貿易黒字への懸念を示し、中国が為替介入を開示しないことは「極めて遺憾だ」とした。また、各国が自国通貨の「上昇圧力と同様に下落圧力に抵抗」しているかどうかを米国は監視していくと警告した。

  INGグループは、中国に重点が置かれたことは金融市場に今後さらに混乱が生じる前兆だという。18日の人民元下落の動きが持続すると見る市場参加者もいる。INGの通貨ストラテジストのビラジ・パテル氏(ロンドン在勤)は、世界的なリスクセンチメントを見極める上での人民元の役割を考えると、新興国通貨はさらに痛手を被る可能性があると述べた。

  パテル氏は「財務省の最新報告書は基本的に、中国の通貨政策に対する最終的な警告という印象を与えた」と指摘し、「米中貿易協議でドル・元相場が交渉の切り札に急浮上しており、神経質にならざるを得ない」と述べた。

  オフショア人民元は18日、0.1%安の1ドル=6.9395元となり、2017年1月以来の安値で終了。パテル氏は心理的な節目である7.0元台乗せなら、他のアジア通貨にも問題となる公算が大きいと予想した。

原題:Treasury’s FX Report Seen as China’s Final Warning as Yuan Falls(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE