アメックス、通期利益見通し引き上げ-中小企業を呼び込む戦略が奏功

  • 加盟店を増やす目的で手数料を引き下げている
  • 通期の売上高は9-10%増を予想している

米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)のカードが街角の雑貨店から通り沿いのネールサロンまで様々な店舗で利用できるようにするという同社の戦略が奏功しつつある。

  富裕層向けのカードとして長い間知られてきたアメックスは中小企業を呼び込むため手数料を引き下げたのを受けて、通期見通しを引き上げた。加盟店から徴収する手数料収入は7-9月(第3四半期)に8%増えて62億ドル(約6960億円)と、アナリスト予想を上回った。

主な洞察:

  • アメックスは加盟店を増やす目的で手数料を引き下げている。手数料比率は0.02ポイント低下して2.38%。加盟店の規模が来年までにビザやマスターカードに並ぶ水準になると期待している。両社の米国のカード加盟店がそれぞれ1000万カ所余りであるのに対し、アメックスは900万カ所にとどまる
  • アメックスは毎月顧客に残高の全額決済を求めてきたが、現在は借り入れを増やすことを促している。結果的に融資が大きく伸び、同社は貸倒引当金の積み増しを迫られた。7-9月期の貸倒引当金は6%増の8億1700万ドル。ただ、ブルームバーグ集計のアナリスト17人の予想平均(9億4650万ドル)は下回った
  • 同社は富裕層向けにプラチナおよびゴールドカードの特典を拡充した。同社の今月の発表によると、プラチナカードの刷新で新規口座が前年同期比50%増え、カード支出も20%拡大した。7-9月期の特典のための費用は11%増の24億ドルと、アナリスト3人の予想平均とほぼ同水準だった
  • 同社は通期の売上高が9-10%増、調整後1株利益が7.30-7.40ドルになるとの見通しを示した。従来の1株利益見通しは6.90-7.30ドルだった

市場の反応

  • アメックスの株価は決算発表後の時間外取引で一時約1%高の103.82ドル

原題:AmEx Boosts Revenue and Outlook by Attracting Smaller Businesses(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE