クオールズFRB副議長:漸進的利上げを支持、潜在成長率に注目

  • 銀行監督担当のクオールズ副議長、NYで経済について講演
  • 潜在成長率が高まればもっと緩やかな道筋を正当化する可能性

米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長(銀行監督担当)は18日、漸進的な利上げを支持すると述べるとともに、米経済は過熱を招かずに一段と速いペースでの成長が可能かもしれず、その場合、今後はもっと緩やかな利上げの道筋が妥当になり得るとの見方を示唆した。

  ニューヨークのエコノミック・クラブで講演したクオールズ副議長は、経済の潜在成長率の向上が実現すれば、そうでない場合に適切とされるよりも緩やかなペースでの利上げが正当化される可能性があるとの考えを示した。「潜在的成長ペースの評価は、持続可能な最大限の雇用と物価安定という当局の目標達成に向けた適切な政策の道筋として私が注目する重要なデータになる」と付け加えた。

  クオールズ副議長は質疑応答で、「好ましいと考える政策の道筋が、他の多くの人々の見解と思われるものよりも緩やかであるのは、私自身の楽観的な評価が理由だ」と説明。抑制的な領域に踏み込まずに「しばらくの間は」金利をゆっくりと引き上げることができると思うと語った。

  クオールズ副議長は、連邦準備制度の独立性を擁護しつつ、トランプ政権の政策が潜在成長率の押し上げにつながるとの楽観的な見方を示唆することで、当局が利上げのペースをより緩やかなものにすることができるかもしれないとの仮説を提示し、同僚である他の金融当局者と利上げ批判を繰り返すトランプ大統領との間に立った形だ。

  米経済が3%近いペースで成長を続けるのは可能かとの質問に対し、クオールズ副議長は「潜在的に持続可能なペース」と考えられると答え、労働市場を巡る楽観的見解と生産性の見通しを根拠に挙げた。

  その一方で、インフレ率は当局目標の2%近辺にとどまっているが、現行のインフレ統計は経済の力強さを示す指標としては万全ではないかもしれないとして、景気過熱のリスクを冒すことには否定的な姿勢を示した。

原題:Fed’s Quarles Favors Gradual Hikes, Eye on Potential Growth (1)(抜粋)

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