ドル・円は小幅下落、米金利上昇受けた株価動向を警戒-112円台半ば

更新日時
  • 一時1週間ぶりに112円73銭を付けるも112円45銭まで反落
  • 米金利上昇で株が下がると株安・円高ストーリー継続を警戒-NBC

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に下落。米為替報告書で中国の為替操作国認定が見送られたことが支えとなったものの、前日の米金利上昇を受けた株価動向への警戒感などで水準を切り下げた。

  ドル・円は午前3時現在、前日比0.2%安の1ドル=112円48銭。早朝の米為替報告書の公表や仲値公表に向けたドル買いで一時112円73銭と約1週間ぶりの高値を付けた。その後は日本株が下げ幅を広げると、一時112円45銭まで売られた。

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)はドル・円について、東京時間は「実需のドル買いや前日海外時間の上昇に乗り遅れた短期勢のドル買い戻し、米金利上昇を背景にしたドル買いが下値を支えている」と指摘。一方で、「米金利上昇で株価が再び下がると結局、114円55銭からの下落局面と変わらず株安・円高のストーリーが続くことが警戒される」ほか、「中国の上海総合指数が年初来安値を更新していることも市場の心理を冷やすことから、警戒されている」と述べた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が17日に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(9月25-26日開催)の議事録によると、利上げをどこまで進めるかを巡り踏み込んだ議論が行われたことが明らかになった。それによると、政策決定当局者の過半数が、長期的に経済に対して中立とみられる水準を一時的に上回ることを支持したとみられている。これを受け、米10年債利回りは同日、4ベーシスポイント(bp)高い3.2%程度に上昇した。

  18日の東京株式市場は反落し、日経平均株価が0.8%安で取引を終えた。また、中国上海総合指数は一時2.4%下落、年初来安値を更新している。

  三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長は、「米金利上昇と株高が共存できるのであれば、ドル・円はもう一段、高値を目指していけると思う」とした上で、「全般的にドル高方向に進む中でドル・円も上方向をみているが、株価の動きを気にしつつの動きになりそう」との見方を示した。

米為替報告書についての記事はこちらをご覧ください

  人民元はオンショア市場で、一時1ドル=6.9422元と、2017年1月以来の元安水準を付けた。上田ハーローの小野直人ストラテジストは、米為替報告書で、為替介入を開示しないことは「極めて遺憾」だと指摘された中国の人民元の動向については注意が必要だと指摘した。

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