ドル建てLIBORが10年ぶり高水準-世界の資金調達の新たな逆風に

  • 新興国市場の借り手、既にドル上昇への対応迫られる
  • LIBOR連動の債務割合多い米企業にも痛み-ブックバー氏

ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が17日、10年ぶりの高水準に達し、一部の新興国や米国企業に新たな圧力をかけている。
  
  金利指標改革に伴い廃止へ向かうLIBORから代替指標への切り替えが進んでいるが、LIBORは世界で取引されている数兆ドルのローンや変動利付証券の指標としてなお利用されている。米国の銀行間借り入れコストが上昇すると、金融環境の引き締まりなどから新興諸国に波及するリスクがある。ドル上昇で新興諸国のドル建て債務の返済能力を巡る不安が生じており、投資家の懸念が高まりかねない状況だ。

  ドル建て3カ月物LIBORは一時2.4496%と、2008年11月以来の最高水準を記録した。トレーダーが米金利当局による一層の利上げを織り込んでいることが主な押し上げ要因だ。当局者による最新の四半期予測は、年内に1回、来年はさらに3回の利上げを示唆している。
           

  ブリークリー・ファイナンシャル・グループのピーター・ブックバー最高投資責任者(CIO)は「新興国市場にとって米利上げは重要だが、ドルの方向性の方がより大きな影響を及ぼしている」と指摘。特にLIBORに連動している債務の割合が大きい比較的規模の小さい企業を中心に、「LIBORの上昇が米企業に与える影響を私はより懸念している」と語った。

  ブルームバーグが算出するドル指数は4月中旬から約6%上昇。MSCIのデータは、この期間に新興国市場の株式が約17%下落したことを示している。

原題:Dollar Libor at a 10-Year High Adds to Global Funding Headwinds(抜粋)

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