UBSフランス部門、設立時は高級車や賞与でエリート行員引き抜き

  • 「最高の」バンカーを狙った-元フロントオフィス責任者
  • UBSは仏国内の違法な営業活動や税逃れほう助で訴追されている

スイスUBSグループのフランス部門は高級車や多額の賞与を提示してエリート銀行員を引き抜き、フランス国内の富裕層顧客獲得に努めた。この結果、スイス本部とのあつれきが強まっていったと、同部門の元幹部がパリで開かれた公判で語った。

パトリック・デファイエ氏

Photographer: Michel Euler/AP Photo

  フランス部門の元フロントオフィス責任者、パトリック・デファイエ被告(63)は17日の刑事裁判で、1999年に設立されたUBSフランスは「ゼロからスタートした」と振り返り、同国内で「最高の」バンカーを集めようとしたと説明。「こうしたバンカーの引き抜きにはコストがかかった。素晴らしい車や高額の給料、賞与を提示」し、「フランスで140人のバンカーを集めた。チームはつわもの揃いだった」と述べた。

  フランス部門は結果を残すよう「強いプレッシャー」にさらされ、全仏テニスなどのスポーツイベントのチケットで顧客に攻勢をかけるなどした。だが、狙った対象がすでにUBSスイス本部の顧客だったと判明することも少なくなかったという。それでも買収による運用資産拡大や顧客イベント、BMWの高級モデル新規購入者リストなどの活用で、「2007年頃に初めて独立採算を遂げた。かなりの好業績だったのでシャンパンで祝った」とデファイエ被告は語った。

  UBSのスイス本部はフランスでサービスを提供するための認可を受けていないにもかかわらず国境を越えて行員を派遣し、フランス税当局に申告されていない資金の洗浄をほう助したとして訴追されている。デファイエ被告はスポーツなどのイベントでスイス本部から行員が来ることはあったが、既存顧客をつなぎ止めるために同席していただけで、新規顧客を横取りされたことはなかったと述べた。

原題:UBS Offered Cars, Bonuses to French Bankers Who Lured Clients(抜粋)

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