トルコがドル債市場に復帰、3倍超の投資家需要-転換点の可能性も

トルコが国際資本市場に復帰し、ドル建て債発行で60億ドル(約6700億円)を超える投資家需要を集めた。今年の新興国市場に動揺をもたらした同国にとって、転換点となった可能性がある。

  発行額は20億ドルで年限は5年、利回りは7.5%に決まったと同国財務省が発表。利回りは当初のガイダンスよりも25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ほど低い水準だ。同省とアルバイラク財務相によると3倍を超える応募があったという。

  トルコの国際資本市場での起債は6カ月ぶり。ドル調達を急ぎたい同国の銀行にとってベンチマーク債となる可能性がある。需要面では米国の投資家が米国債に見切りを付け、より高いリターンを求めて国外に目を向けている現状がある。

  フェデレーテッド・インベスターズの新興国市場ポートフォリオマネジャー、モハメド・エルミ氏(ロンドン在勤)は「われわれはディールができるという強さを市場に示した。つまり市場アクセスは確保されているということだ」と指摘。「トルコのボラティリティ-はいったん落ち着いている。利上げや経済の中期的枠組み、インフレ対策や米国人牧師の釈放が寄与した」と述べた。

  財務省によると、同国が国外市場で今年調達した額は今回の起債で60億ドルとなった。今年の起債目標は65億ドルを掲げている。主幹事はドイツ銀行とゴールドマン・サックス・グループ、ソシエテ・ジェネラルが務めた。

  複数の投資家やアナリストは5年という年限の選択について、慎重さをうかがわせると指摘。トルコは同年限の起債を2004年以来、ドル建てでもユーロ建てでも行っていなかった。

  「もう少し長い年限も可能だったかもしれないが、トルコは安全策をとり、主幹事団は極めて保守的なプライシングを始めた。それが奏功したのかもしれない」と、インフォルマ・グローバル・マーケッツのシニア新興市場アナリスト、ナタリー・リベット氏は指摘。「これからがトルコの銀行にとって本当のテストとなる。彼らの債券への需要がどのくらいあるか、見極めないとならない」と話した。

原題:Turkey Makes Debt-Market Comeback as Buyers Snap Up Dollar Bonds(抜粋)

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