10月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が3週間ぶり大幅上昇、FOMC議事録受け

  17日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。最新の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表された後、ブルームバーグのドル指数は3週間ぶりの大幅高となった。

  ドルは主要10通貨の全て対して上昇。FOMC議事録では、政策金利を当局が予想する中長期的なレベルを上回る水準へ一時的に引き上げることが必要になると幾人かが判断したと記された。現在の漸進的な利上げ軌道の維持を巡ってはおおむね意見が一致した。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。ドルは対円で0.4%高い1ドル=112円64銭。ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.1502ドル。

  この日は根強い地政学的な緊張もドルを支えた。トランプ米大統領は、サウジアラビア記者失踪事件の真相がおそらく週内にはわかるだろうと述べたほか、サウジを「重要な同盟国」と呼んだ。また、トランプ米政権が中国への圧力を強めるために万国郵便連合を離脱する計画だとも伝わった。

  ドルは対円で早い時間に0.2%下落した後には上げに転じ、112円台後半に上伸した。

  米財務省はこの日遅く、注目されていた半期に一度の為替報告書を公表。中国を為替操作国と認定することは見送った。

欧州時間の取引

  ブルームバーグのドル指数が小幅上昇。FOMC議事録と米財務省為替報告書の公表を控え、ドルは主要通貨の大半に対し狭い値幅で取引された。欧州連合(EU)首脳会議を控え、また予想を上回るインフレ減速を示す英統計を受けて、ポンドは下げが目立った。
原題:Dollar Sees Best Gain in 3 Weeks After Fed Minutes: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies as Fed Minutes, EU Summit in Focus: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が軟調-米国債はFOMC議事録で下落

  17日の米株式相場は総じて軟調。決算が強弱まちまちな内容だったほか、金利上昇を巡って懸念が広がり、投資家心理に重しとなった。また連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で当局が今後の利上げ回数増加に傾斜している可能性が示され、米国債が下げた一方、ドルは上げを拡大した。

  • 米国株は総じて軟調、まちまちな決算や金利上昇巡る懸念で
  • 米国債は下落、FOMC議事録受け
  • NY原油は値下がり、政府統計が在庫の増加示す
  • NY金は3日ぶり反落、ドル上昇が手掛かり

  S&P500種株価指数は小幅安。ゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレーなどが上昇したものの、中国を巡る懸念からテクノロジー銘柄が値下がりした。また金融当局の利上げ軌道を巡る懸念が金利敏感株に影響した。ダウ工業株30種平均では、決算が低調だったIBMの大幅下落が重しとなった。一方でネットフリックスは大きく上昇。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「きのうは非常に大きく上昇し、やや上げ過ぎといえるくらいだった。相場が下落するもっともな理由はいくつか存在する」と指摘。「利上げはもちろんのこと、中国を巡る懸念も長期化しつつある」と指摘した。

  米国債市場では、FOMC議事録発表後に10年債利回りが大きく上昇し3.19%を超えた。議事録によれば、政策決定当局者の過半数が、長期的に経済に対して中立とみられる水準を一時的に上回ることを支持したもようだ。

  S&P500種は前日比0.1%未満下落の2809.21。ダウ平均は91.74ドル(0.4%)下げて25706.68ドル。米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.20%。

  ニューヨーク原油先物相場は下落。2カ月で最大の下げとなった。米政府の統計で原油在庫の増加が示されたことが背景。エネルギー情報局の週間在庫統計によると、原油在庫は先週649万バレル増加した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は2.17ドル(3%)安の1バレル=69.75ドルで終了。これは1カ月ぶり安値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.36ドル下げて80.05ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日ぶり反落。ドルの上昇が手掛かりとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%安の1オンス=1227.40ドルで終了した。
原題:Stocks Edge Lower; Bonds Fall After Fed Minutes: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falls After U.S. Stockpiles Swell for Fourth Straight Week
PRECIOUS: Gold ETFs Extend Gain After Metal Rallies on Haven Bid

◎欧州債:イタリア債、利回り曲線がスティープ化-英国債上昇

  17日の欧州債市場はイタリア債の利回り曲線がスティープ化した。イタリアが18日に国債を買い戻すとの発表が手掛かり。償還期限の短い国債は上げを失った。英国債を中心に中核国債が上昇。英国のインフレ率が予想以上に弱かったことが影響した。

  • イタリアは2020年4月償還債(30億ユーロ)を買い戻すほか、2025年12月償還債など4種類の国債を追加発行する
    • S&Pとムーディーズは月末までに同国格付けを見直す見通し。いずれもジャンク級(投機的格付け)から2段階上の格付けを付与している
  • 英国のインフレ率は9月に前年同月比2.4%上昇、市場予想は2.6%上昇だった。コア指数は1.9%上昇
    • 10年債利回りは4bp下げて1.57%、2年債利回りは2bp下げて0.8%
  • ドイツが償還期限2044年7月債(表面利率2.5%)の入札(11億6000万ユーロ)を実施、実質応札倍率は1.06倍と前回の1.5倍から低下した

原題:Italian Curve Steepens, Gilts Rally; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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