債券トレーダーが米国債捨て海外へ、ヘッジで欧州債や日本国債が有利

  • 為替ヘッジ付きドイツ10年債投資のリターンは年3.8%
  • PIMCOのヘッジ付きファンドは日本国債6億5500万ドル保有

米国の投資家にとって、米国債よりも欧州債や日本国債に投資した方がずっと有利だ。欧州と日本の債券利回りは先進国市場の中で最低の部類だが、為替市場の奇妙な作用によってこれが有利になる。

  ドルを持つ投資家が為替リスクをヘッジしてドイツ国債に投資すると、超低利回りの10年物ドイツ国債で年3.8%のリターンが得られる。これは米国債利回りを0.5ポイント余り上回る。為替ヘッジをした米国の投資家は今年、ほぼどこの先進国の国債に投資しても米国債よりは高いリターンが得られた。

  モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのファンドマネジャー、ジム・キャロン氏は「これらの低利回り債券はヘッジ後にはかなり強力だ」と話す。同氏はこの戦略に基づいてユーロ債を購入しており、特にスペイン債では10年物で実質5%近くの利回りを得ることができるという。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は日本に目を向けている。最新の届け出資料によると、同社のヘッジ付きインターナショナル・ボンド・ファンドは6月末時点で約6億5500万ドル(約735億円)相当の日本国債を保有していた。これはポートフォリオ内の外国国債として最大。

  また、短期の円債の外国人保有高は6月に過去最高となった。ドル建て投資家は現在、マイナス利回りの3カ月物日本国債で年率2.84%のリターンを得ることができる。これは同期間の米財務省証券利回りを約0.5ポイント上回る。

  PIMCOのファンドの共同運用者、サチン・グプタ氏は、こうした利回り格差が最終的には解消されるだろうが、それには時間がかり、「向こう1、2年は格差が妙味を増すだろう」とみている。

原題:Bond Traders Get Paid Big to Dump U.S. Treasuries and Go Abroad(抜粋)

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