債券下落、日銀オペ運営への警戒感くすぶる-20年入札は無難通過

更新日時
  • 長期金利は0.15%に上昇、約1週間ぶりの水準
  • 日銀オペ、量が減っていく方向は変わらないだろう-メリル日本証

債券相場は下落。この日に実施された20年利付国債の入札は市場予想を上回る結果となったものの、日本銀行のオペ運営に対する警戒感が重しとなった。

  18日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.145%で取引を開始。同利回りは午後に0.15%と10日以来の水準まで切り上がった。20年物165回債の利回りは一時1.5ベーシスポイント(bp)高の0.685%と9日以来の高水準を付けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、20年債入札の結果と相場の動きとの関係について、「市場予想対比では悪くない結果だったが、午前に利回りが上昇した水準で決まったということで特に買い材料にはなっていない」と指摘した。

  一方、市場関係者が注目する日銀のオペ運営の変化については、「日銀のオペ動向をめぐる思惑でボラティリティーが上がるような運営に戻るとは考えにくい。あるとすれば、オペの回数を減らすなど全体で買い入れ微減という形が見込まれる」と指摘。「量が減っていくという方向は恐らく変わらないだろう。再びベアスティープ化に向かう可能性が高い」と述べた。

  日銀は23日開催の市場調節に関する懇談会で、最近の金融市場の動向および市場調整の運営や国債市場の流動性について市場関係者と話し合いの場を持つ予定だ。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭安の150円17銭で取引を開始。一時は150円20銭まで値を戻したが、午後の入札結果発表後には再び下落基調を強め、150円11銭まで水準を切り下げる場面があった。結局は1銭安の150円18銭で引けた。 

20年債入札

  財務省がこの日実施した20年利付国債の価格競争入札の結果は、最低落札価格が100円25銭とブルームバーグがまとめた予想中央値の100円20銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は 4.23倍と前回4.03倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は4銭と、前回から縮小した。

過去の20年入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債-0.060%-0.5bp
10年債0.150%+0.5bp
20年債0.680%+1.0bp
30年債0.910%横ばい
40年債1.085%横ばい
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE