ウォール街、金利上昇と景気堅調の恩恵鮮明-今後への懸念材料も多数

  • 総じて株式トレーディング収入は増加も債券トレーディングは不振
  • ダイモン氏は貿易紛争悪化や予想以上の金利急上昇など問題列挙
The silhouette of a pedestrian holding a mobile device is seen walking past a Citigroup Inc. bank branch in San Francisco. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

大手米銀の決算発表が一巡し、金利上昇と健全な経済のウォール街への恩恵が鮮明になった。

  米利上げのおかげで利ざやが拡大し、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴは純金利収入が過去最高。バンク・オブ・アメリカ(BofA)では2011年以来の高水準となりモルガン・スタンレーでは前年同期から20%増えた。

Lending Income Surges

JPMorgan's net interest income jumped to a record high in the third quarter

Source: Bloomberg

  トレーディング業務については、株式トレーディング収入が増えた一方、債券トレーディング収入は減ったところが多かった。ゴールドマン・サックス・グループでは株式トレーディング収入が8%増だったのに対し債券は10%減だった。

Third Quarter Billboard

Change in revenue from a year ago

Source: Company filings

  経営首脳は地政学的不確実性が経済に悪影響を及ぼす可能性について懸念を表明した。モルガン・スタンレーのジョナサン・プルーザン最高財務責任者(CFO)は米中貿易摩擦が成長の幾つかの重要分野に逆風をもたらす恐れがあると指摘。アジアの新規株式公開(IPO)活動が「かなり劇的に」減速するかもしれないとの見方も示した。

  JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は貿易紛争の悪化、予想以上に急速な金利上昇、英国の欧州連合(EU)離脱、イタリア国債の動き、サウジアラビアを巡る緊張、住宅ローン金利上昇など、米国と世界の成長を抑制し得る多数の問題を列挙した。

  「8つか9つの問題がある。一般的には米経済を頓挫させるようなものではないが、そこにある。将来、何かが起こっても不思議はない」と、ダイモン氏は報道関係者との電話会議で語った。

原題:Five Key Takeaways From the Biggest U.S. Banks’ Earnings Reports(抜粋)

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