シティ、新興市場にポジティブ傾斜-中国リフレやドル軟化予想踏まえ

  • 新興市場資産の投資判断、「アンダーウエート」から「中立」に変更
  • 米中貿易戦争の負の影響の多くは価格に織り込む-ストラテジスト

シティグループは、中国のリフレ策や米国債利回りがピークを迎えた可能性、さらにドルが徐々に下落するという見通しが、売り込まれた新興国・地域市場に救いの手を差し伸べるとみている。

  同行は16日のリポートで、新興市場資産の投資判断を「アンダーウエート」から「中立」に引き上げた。

  ジェレミー・ヘール氏(ロンドン在勤)を含む同行のストラテジストらは 「過去には中国のリフレによって新興市場のリスク回避が後退し、信用スプレッドが縮小し、新興市場株の相対的パフォーマンスが向上した」と説明。新興市場株のベンチマークは今月1年半ぶりの安値を付け、米中貿易戦争の負の影響の多くは既に価格に織り込まれていると結論付けた。
       
  今年は景気減速の兆候が増え、貿易摩擦が激化する中、中国当局はレバレッジ解消の取り組みから的を絞った景気刺激へと転じた。シティの試算によると、中国人民銀行(中央銀行)は、年初からここまで銀行システムに約3兆4000億元(約55兆円)の資金を供給している。

  同行のアジア担当チーフストラテジスト、マーカス・ロスジェン氏は16日の別のリポートで、新興市場株の調整は始まりよりも終わりに近いと指摘。株価純資産倍率の分析に基づくバリュエーションは、以前の下落局面終了時の水準まで低下しているという。その上で、「足元の新興市場のバリュエーションと過去の売られ過ぎ水準の比較を踏まえると、調整の大半は完了した」と同氏は付け加えた。

原題:China Reflation Sees Citigroup More Positive on Emerging Markets(抜粋)

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