Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

FOMC議事要旨:中立金利巡る議論が注目点か-利上げはどこまで

  • 当局者がどんな要素を考慮しているのか、手掛かり得られる可能性
  • 米国と貿易相手国との通商対立についての議論もウオッチが重要に
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度にぜひとも答えてほしい質問が市場参加者には1つある。それは、どこまで利上げしたら休止するのかという疑問だ。

  連邦準備制度理事会(FRB)が米東部時間17日午後2時(日本時間18日午前3時)に公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で回答が示される公算は小さいものの、金融当局者がどう考えているか、多少のヒントが得られるかもしれない。

  9月25、26両日に開催されたFOMCは、0.25ポイントの追加利上げを決めるとともに、金融政策についてそれまでの声明にあった「緩和的」という文言を削除した。その後、パウエルFRB議長とニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は何度も公の場で発言し、他の金融当局者の講演なども相次いだ。

  一連の発言からは、金融政策は依然として緩和的であり、漸進的な利上げ継続に問題ないと当局者がみている一方、最終的にどこまで利上げするかはまだ判断を下していない現状が浮き彫りとなった。金融緩和と引き締めの分岐点となる中立金利の水準や、中立金利を上回って利上げすべきかどうかを巡る議論で、当局者がどんな要素を考慮しているのか、議事要旨で具体的な手掛かりが得られる可能性がある。  

  FOMC参加者が9月に示した最新の経済予測では、政策金利は中央値で見て2019年に長期的な均衡レートを0.25ポイント上回る水準に引き上げられ、20年にはさらに0.25ポイントの追加利上げが行われるとの見通しが示された。

  これは6月の前回予測のドット・プロット(金利予測分布図)とあまり変わりがないが、なぜ若干引き締め気味のスタンスが望ましいと当局者が考えるのか、議事録要旨でその理由についてのヒントが示される可能性がある。

  これに関して言えば、ブレイナードFRB理事は9月半ば、財政刺激策によって短期的な中立金利が押し上げられ、経済のバランスを保つには高めの金利が必要になるのではないかとの見方を示唆。同理事の考えは議事要旨であらためて垣間見ることができるかもしれない。

  一方で金融当局者の間では、米国と貿易相手国との通商対立について懸念が増している。FRBで物価と賃金の調査・分析セクションを率いた経歴を持ち、現在はUBSグループのエコノミスト、アラン・デトマイスター氏は「潜在的な影の側面、差し迫った脆弱(ぜいじゃく)性の兆候として、どれほど貿易問題が議論されたか」をウオッチするのが重要だと語った。

原題:After Hike, Fed Minutes May Flesh Out Thinking on Path Ahead(抜粋)

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