ドルは112円前半、買い先行後に伸び悩みーFOMC議事録見極め

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  • 午前に112円42銭に上昇も、午後に112円16銭まで下落
  • 株価上昇のわりにはドル・円の上昇は鈍い-外為オンライン

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=112円前半でもみ合い。日米の株式市場の上昇などを受けたリスク選好の動きからドル買い・円売りが先行したが、その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表などを控えて警戒感が根強く、水準を切り下げた。

  ドル・円相場は17日午後3時31分現在、前日比ほぼ横ばいの112円22銭。午前に112円42銭まで上昇し、12日以来のドル高・円安水準を付けた。その後は上値が重く伸び悩み、午後に一時112円16銭まで下げた。
  
  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「ダウ工業株30種平均株価が500ドル超上げたわりには、ドル・円の上昇幅は小さい印象。きょう112円50銭を超えられるかが焦点で、同水準を超えるかは今晩の米国株次第。株の下落局面が終わったのかどうか見極めたい」と指摘。日米貿易協議での為替条項や米中貿易摩擦などを巡る環境は変わっておらず、「すぐに113-114円に行くとは思えない」とも述べた。
  
  17日の東京株式相場は続伸。日経平均株価は前日比291円88銭(1.3%)高の2万2841円12銭で引けた。中国上海総合指数は一時1.4%高の2582.55に上昇した。前日の米国市場でダウ平均は、好調な企業決算などを受けて547.87ドル(2.2%)高の25798.42ドルで引けた。

  17日の米国では、9月25、26日開催分のFOMC議事録が公表されるほか、ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が講演を行う。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計される12月会合までの米利上げ確率は17日時点で78%程度となっている。

  外為オンラインの佐藤氏は、「トランプ政権はドル高を望んでいない。FRBの利上げ姿勢に変化はないだろうが、トランプ大統領の利上げけん制発言や米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇だったことを考えると、やや慎重になる可能性がある」と述べた。

  一方、三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役は、「米国株の調整で米利上げの織り込みが下がっているので、今後も米利上げを続けるスタンスを示して、12月利上げトーンを上げて行けば、ドル・円は米利上げの織り込みを強めて上昇するパターンになりそう
」と予想した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1562ドル。ポンド・ドル相場はほぼ横ばいの1ポンド=1.3185ドル。欧州連合(EU)首脳会議が17、18日に開催される。英国のEU離脱交渉やイタリア予算案などへの懸念が欧州通貨の重しとなった。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=129円58銭、ポンド・円相場は一時1ポンド=147円71銭まで下落した。

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