Photographer: Andrew Harrer

ドルが下落リスクにさらされる公算-米中間選挙でねじれ議会誕生なら

  • ねじれ議会ならインフラ合意は困難かーTDセキュリティーズ
  • TDモデルに基づくとドルは7%過大評価されている
Photographer: Andrew Harrer

11月の米中間選挙で上院と下院の多数派が異なるねじれ現象の議会が誕生すれば、政治リスクの焦点は欧州から米国に移る可能性があり、ドル相場に波乱が生じる恐れがあると、TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏がリポートで指摘した。

  ねじれ議会では特にトランプ米大統領に対する弾劾手続きが始まった場合、インフラや税務政策で共通点を見いだすのが難しくなるだろうとイッサ氏は分析。これは同社のモデルで7%過大評価されているというドルにとって重しとなり得る。

  同氏によれば、米国の成長は「恐らくピークに到達」しており、英国の欧州連合(EU)離脱やイタリアの予算を巡る問題が解決へ向かうとみられる中で、投資家の懸念は大西洋を渡ってくる可能性がある。これはユーロやポンドにとって好ましく、対ドルで上昇余地があると同氏はみる。
                 

Eye on the Election

The direction of the dollar could be at stake in the U.S mid-term elections

Source: Bloomberg

  中間選挙について一部では、成長ペースが鈍化する可能性があり、2017年の減税の影響で財政赤字が急増した米経済の潜在的な屈折点と受け止められており、金利から世界の通貨に至るまで選挙後のパワーバランスの影響を受ける恐れがある。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは8月時点で、一つの明確な結果として「ボラティリティー」に言及。選挙後のボラティリティーに備えてヘッジを開始するようトレーダーにアドバイスしていた。

  11月6日に実施される中間選挙の現時点での予測は、下院では民主党が過半数の議席獲得に向けて優勢。一方、上院では共和党が過半数を維持するとみられている。
      

原題:Dollar at Risk of Sliding If Congress Is Split After Midterms(抜粋)

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