IBM:7-9月売上高は予想下回る-新たな成長エンジンに疑問

更新日時
  • クラウド分野の売上高は10%増-前期は20%増
  • 1株利益は一部項目除き3.42ドル-予想3.40ドル

IBMの7-9月(第3四半期)売上高はアナリスト予想に届かなかった。増収の流れが短い期間で止まったことで、クラウドや人工知能(AI)といった新しい事業を通じて成長を押し上げる戦略に疑問が生じる形となった。株価は時間外取引で下落した。

  7-9月期の売上高は2.1%減の188億ドル(約2兆1100億円)と、アナリスト予想の191億ドルを下回った。注目すべき重要な数値となってきたクラウド分野の売上高は10%増えて45億ドルとなったが、4-6月(第2四半期)の20%の伸びに比べると鈍化。1株利益は一部項目を除いたベースで3.42ドルだった。ブルームバーグの集計データでは3.40ドルが予想されていた。

  IBMは減収が6年間続いた後、過去3四半期には増収を記録していた。ただ、これはグローバルな金融取引と企業や政府向けの複雑な計算を支援する従来の大型コンピューターが主に寄与していた。

  こうしたコンピューターの新たな販売サイクルは約1年前に始まったが、今や終息に向かっている。また、IBMが今後の持続的な成長を促す上で頼りにしている「戦略的必須分野」と呼ばれる比較的新しい事業グループはまだ期待に応えていない。このグループには人工知能(AI)システム「ワトソン」やセキュリティー用ソフトウエア、クラウドコンピューティングが含まれる。

  7-9月期の戦略的必須分野の売上高は前年同期比13%増の395億ドルだったが、前期の15%増に比べると減速した。

  16日の通常取引終了後の時間外取引でIBMの株価は4.3%安の138.78ドル。年初来では5.4%値下がりしている。

原題:IBM Misses Sales Estimates, Casting Doubt on Growth Engines (1)(抜粋)

(4段落目以降を追加して更新します.)
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