中国の米国債保有残高、8月は3カ月連続で縮小-日本も小幅減

更新日時
  • 中国の米国債保有は1兆1650億ドルに減少、日本は1兆300億ドルに
  • サウジアラビアの保有は過去最高の1695億ドル

中国の米国債保有残高は8月に3カ月連続で減少した。米国との貿易摩擦を抱える中国は、人民元安の抑制に苦慮している。

  米財務省の16日の発表によると、中国の米国債保有は1兆1650億ドル(約130兆円)と、7月の1兆1710億ドルから減少した。外国勢の米国債保有残高で中国に次ぐ規模の日本は、1兆300億ドルで、前月の1兆360億ドルから減った。サウジアラビアは27億ドル増加し過去最高の1695億ドル。

  中国の駐米大使が3月に米国の関税への対抗策として米国債購入を縮小する可能性もあると示唆した後、同国の米国債売却は貿易戦争への対応と受け止められることもある。トランプ大統領は7月以降、中国からの輸入品の約半分を対象に関税を発動。中国政府も米国からの輸入品に対して報復関税で対応している。

  ジェフリーズのエコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は米財務省の発表後にリポートで、「現在繰り広げられている貿易戦争で米中関係が悪化し、米国債の保有意欲が減退していることから、保有残高は過去3カ月に減少した。今後も続く可能性がある」と予想。「この先も注目していくことが重要だろう」と付け加えた。

  だが中国は、元相場安定化と一層の下落を防止する政策の一環として、外貨準備の減少を容認した可能性もある。景気減速や資本流出の兆候を背景に元は過去1年に対ドルで4%強下落した。トランプ米大統領は中国政府が輸出促進で元を意図的に下落させていると批判している。

  外国勢による8月の米国債保有は354億ドル増加し6兆2870億ドル。ブラジルとアイルランドの保有も増えた。

原題:China Cuts U.S. Treasury Holdings for Third Straight Month (1)(抜粋)

(サウジアラビアの保有残高とエコノミストのコメントを追加して更新します.)
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