10月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルや逃避先通貨が安い、米国株の大幅反発受け

  16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。一連の米企業決算発表や新興国資産の上昇を受けて投資家心理が改善し、ハイテク銘柄やヘルスケア関連銘柄が大幅高となった。一方、地政学的リスクへの懸念は後退した。

  ブルームバーグのドル指数は小幅続落。円やスイス・フランも幅広い通貨に対して下げた。一方、リスク選好度のバロメーターと見なされるニュージーランド・ドルとスウェーデン・クローナは、対ドルでの上げが目立った。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの決算が市場予想を上回ったことを受け、米国株が大幅反発した。

  ニューヨーク時間午後3時43分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.5%高い1ドル=112円30銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1573ドル。

  ユーロはドルに対しほぼ変わらず。ただ日中は荒い値動きとなり、イタリア連立政権の2019年度予算案承認で値上がりする場面や、欧州経済研究センター(ZEW)のドイツ景況感指数の悪化が重しになる場面があった。

  ドルは円に対しては上昇。モデル系ファンド主導の買いに支えられ、遅い時間に112円34銭で日中高値を付けた。

欧州時間の取引

  株式の反発が新興国通貨とリスクに敏感な通貨の上昇を支える中で、ドルは上下にもみ合う展開。ポンドは、堅調な英経済指標を受けて1ポンド=1.32ドル台に上昇。円とスイス・フランは下落した。
原題:Dollar and Havens Slide as U.S. Shares Surge: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as Risk Returns, Pound Gains on Data: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が3月以来の大幅高-テクノロジー高

  16日の米株式相場は大幅高。S&P500種株価指数は半年余りで最大の上げとなった。好調な企業決算が、貿易を巡る緊張や地政学的懸念の緩和につながった。

  • 米国株は大幅高、S&P500種は半年余りで最大の上げ
  • 米国債はほぼ変わらず-10年債利回り3.16%
  • NY原油は小幅高、日中は上げ下げ繰り返す展開
  • NY金は小幅高、1オンス=1231ドル

  S&P500種は2%を超える上昇。ダウ工業株30種平均では構成銘柄全てが値上がりした。また小型株で構成するラッセル2000指数は2016年大統領選の翌日以降で最大の上昇。ナスダック総合指数は3月以来の大幅高となった。ユナイテッドヘルス・グループの決算を好感してヘルスケア関連銘柄が上昇した。またアドビの業績予想を受けてソフトウエアメーカーも値上がり。通常取引終了後に発表されたネットフリックスの決算では、契約者数の大幅増加が示された。

  S&P500種は前日比2.2%高の2809.92。ダウ平均は547.87ドル(2.2%)上げて25798.42ドル。ナスダック総合指数は2.9%上昇。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りがほぼ変わらずの3.16%。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅高。日中は上げ下げを繰り返す展開となった。地政学的な混乱が国際市場で重しとなる一方、米国では原油の在庫増加なども相場に影響した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は14セント(0.2%)高の1バレル=71.92ドルで終了。一時は1.1%安となる場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント12月限は63セント上昇して81.41ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅高となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%高の1オンス=1231ドルで終了した。

  フィデリティ・インベストメンツのグローバルマクロディレクター、ジュリエン・ティマー氏は「輸入関税ないし引き締め環境の影響の確かな証拠を探しているのであれば、現在各社が発表している第3四半期決算は最初の兆候になるといえよう」とし、「市場は現在、状況が先週示唆されたほどは悪くないという安堵(あんど)感を得たいと考えている」と加えた。
原題:U.S. Stocks Rally Most Since March as Tech Surges: Markets Wrap(抜粋)
Oil Seesaws as Stockpiles Provide Buffer Against Global Turmoil
PRECIOUS: Gold ETFs See Longest Rally Since May on Haven Bid

◎欧州債:イタリア債が上昇、予算案提出で政治懸念が緩和

  16日の欧州債市場はイタリア債が総じて上昇。同国連立政権が予算案をEUに提出したことから、しばらくの間は政治的緊張が緩和され、ニュースとなる材料が出てくるリスクも減退したと受け止められた。ドイツ2年債とフィンランド10年債入札を消化し、ユーロ圏中核国債は朝方の下げを埋めた後、上昇して取引を終えた。利回り曲線はベアフラット化した。

  • ドイツは2年債の入札(30億ユーロ)を実施、応札倍率は2.4倍と前回並み。実質応札倍率は1.8倍、前回は1.9倍だった。
    • フィンランドは10年債(表面利率0.5%)の入札(10億ユーロ)を実施。応札倍率が1.65倍、前回は1.62倍だった 
  • イタリア2年債が上げを主導、予算案提出がある程度の安心買いを促したとみられる。欧州委は同案を1週間かけ判断する
  • 英国債は総じて方向性に乏しい展開となった。賃金上昇が示されたものの、イングランド銀行が行動を起こす程度ではなく、英国のEU離脱の見通しが明確になるまで同銀は行動しないだろうと受け止められた
  • イタリア10年債利回りは9bp下げて3.45%、ドイツ10年債利回りは1bp下げて0.49%、ドイツ債先物12月限は11ティック上昇して158.71、フランス10年債利回りは3bp下げて0.84%、英10年債利回りはほぼ変わらず1.61%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Lead Advance in EGBs; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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