世界の外貨準備におけるドル比率低下、米制裁響く-ゴールドマン

  • ロシア中銀は4-6月にドル資産850億ドル相当を売却したもよう
  • 外貨準備に占めるドルの比率は4-6月に62.3%に低下-IMF

最近の調査で示された世界各国・地域の中央銀行が保有する外貨準備におけるドルの比率低下について、トランプ米政権のロシアに対する動きが響いた可能性が高いとゴールドマン・サックス・グループはみている。

  米国が4月にロシアの実業家と政府当局者を対象とする制裁措置を打ち出したことを受け、ロシア中央銀行は4-6月(第2四半期)にドル資産1500億ドルのうち約850億ドル(約9兆5300億円)相当を売却したもようだと、グローバルFX・新興国市場担当戦略共同責任者のザック・パンドル氏が15日のリポートで指摘した。

  パンドル氏は「ロシア中銀は4-6月期に保有するドル建て資産のかなりの部分を売却した公算が大きく、恐らくはその全てが米カストディアン(証券の保管機関)が保管する米国債で、ユーロや人民元建て債券に転換されたとみられる」と説明。「同四半期の外貨準備におけるドル比率低下の半分以上がそのためだ」と述べた。その上で、「他の大口の外貨準備保有機関が同様の動きに出れば、外貨準備におけるドルの割合はさらに低下しかねない」と指摘した。

  国際通貨基金(IMF)が9月に公表した4-6月期のデータによると、世界の中銀の外貨準備に占めるドルの比率は62.3%に低下。一方、ユーロと円、人民元の比率はいずれも上昇した。

原題:Goldman Says Dollar’s Reserve Position Hit by U.S. Sanction Risk(抜粋)

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