米国の個人所得上位1%、下位90%の人々より多く納税-2016年

  • 上位0.001%の約1400人が全個人所得税の3.25%を支払った
  • 個人所得税は累進課税だが最富裕層の平均税率が低下している

米連邦政府の単一財源として最も大きいのは個人所得税だ。議会予算局(CBO)によれば、9月末に終わった2018年会計年度は、個人所得税が約1兆7000億ドル(約190兆円)となったもようで、連邦政府の歳入全体の約半分を占めた。

  内国歳入庁(IRS)は最近公表したデータで、16年には納税者1億4090万人が所得税1兆4400億ドルを支払い、調整後総所得(AGI)を合わせて10兆2000億ドル申告したことを明らかにした。

  ブルームバーグは16年の個人所得税申告を詳しく分析し、その一部をチャートでまとめてみた。過去のデータが何らかのガイドになるかもしれない。

  • 納税額上位1%が個人所得税全体の37.3%を支払った
    • 下位90%の人々が支払った30.5%より大きな割合
  • 上位50%が個人所得税全体の97%を支払った

    Who Pays (and doesn't pay) Income Taxes

    Source: IRS

  • 言い換えれば、下位50%が支払ったのは全体の3%のみ。上位0.001%に相当する納税者約1400人が全個人所得税の3.25%を支払った。01年時点では、下位50%は全体の5%近く、上位0.001%は2.3%を支払っていた

    What About the 0.001%?

    Source: IRS

  個人所得税は累進課税だが、最も裕福な0.001%の納税者に課せられる平均税率は13年の24.1%をピークに、16年には22.9%に低下。上位1%の納税者には平均26.9%課されており、それより4ポイントも低い。申告件数で見ると、上位0.001%は1409人、1%が140万人、上位50%は総納税者数の半数だった。

Progressive Paying

Source: IRS

  米国の税制は今年から大きく変わった。昨年末に大型減税法案が可決・成立し、個人納税者は今年4月の納税申告からその効果を感じ始めている可能性がある。最も稼ぐ納税者が減税の最も大きな恩恵にあずかっていると推測される。

Average Tax Rate Percentages

Source: IRS

 

原題:Top 3% of U.S. Taxpayers Paid Majority of Income Taxes in 2016(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE