債券下落、リスク回避巻き戻しの流れ-日銀オペ運営に警戒感も

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  • 長期金利0.145%に上昇、先物は4銭安の150円16銭で引け
  • 20年入札や日銀オペ方針の見直し観測重し-岡三証

債券相場は下落。国内市場で株高・円安が徐々に進む中、前日のリスク回避の動きを巻き戻す展開となった。

  16日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭高の150円22銭で取引を開始。朝方は買いが先行したものの、午後の取引にかけて日経平均株価が上昇基調を強め、ドル高・円安が進むと売り優勢となった。一時は150円14銭まで水準を切り下げる場面があった。結局は4銭安の150円16銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「ドル・円相場がやや円安方向になるなど、少しリスク回避が巻き戻されている」と指摘。「18日の20年債入札を控えて警戒感があるほか、来週には日本銀行が市場調節に関する懇談会を予定していることから、買い入れオペ方針の見直しが意識されていることも相場の重しになった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.145%で推移した。

  この日の東京株式相場は大幅反発。外国為替市場でドル・円相場が値を戻す展開になったことなどを背景に、日経平均株価は前日比1.2%高の2万2549円24銭で引けた。前日に1ドル=111円台後半まで円高が進んでいたドル・円相場は、日米貿易交渉での為替条項を巡る懸念が緩和し、112円台前半までドル高・円安に振れた。

  日銀は23日に市場調節に関する懇談会を開催する。最近の金融市場の動向および市場調節の運営や国債市場の流動性などの内容が予定されている。

5年債入札

  財務省がこの日に実施した5年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円76銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.88倍と、前回の5.53倍を下回った。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と前回と同水準だった。

  岡三証の鈴木氏は、「5年債入札は予想通り無難な結果だったため、狭いレンジでもみ合っている相場に変化はない」と話した。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債不成立
5年債-0.065%+0.5bp
10年債0.145%+0.5bp
20年債0.675%+0.5bp
30年債0.915%+0.5bp
40年債1.090%横ばい
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