10月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、サウジ記者失踪巡る情勢緊迫で

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。失踪していたサウジアラビア出身の記者がサウジによる取り調べ中の過失で死亡したことを同国政府が認める可能性があると伝わった後、ブルームバーグのドル指数は2週間ぶり低水準近くにとどまった。

  ドルはポンドを除く主要通貨に対し下げた。半期に一度の米財務省為替報告書の公表を控え、ドル強気派がドルの買い持ち高を縮小した。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%低下。ドルは対円で0.4%安い1ドル=111円76銭、対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1580ドル。

  トランプ大統領は週末放送されたCBSとのインタビューで、さらなる対中関税を課す可能性があると述べた。米商務省が発表した9月の米小売売上高は前月比0.1%増で伸びがエコノミスト予想に届かなかったことも、ドルに対する投資家心理にマイナスとなった。

  カナダ・ドルはこの日、米ドルに対し上昇が目立った。カナダ企業の景況感の高さを示すカナダ銀行(中央銀行)調査結果が材料視された。

  ユーロはドルに対し小幅高。米小売売上高の発表後には、1ユーロ=1.1606ドルで日中高値を付けた。

欧州時間の取引

  主要10通貨のうち円とスイス・フランが上昇率で上位となった。株式相場の軟調と、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る週末の協議で合意に至らなかったことが背景。ブルームバーグのドル指数やポンドは下落した。
原題:Dollar Dips as Saudi Tensions Weigh on Sentiment: Inside G-10(抜粋)
Havens Gain on Stock Slump as Pound Hurt on Brexit: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反落、テクノロジー中心に売られる

  15日の米株式相場は反落。テクノロジー銘柄を中心に売られた。一方で米国債は上昇した。

  • 米国株は反落、テクノロジー株中心に売られる
  • 米国債は上昇、10年債利回り3.16%
  • NY原油は上昇、米・サウジ間の緊張の高まりで
  • NY金は7月以来の高値、米・サウジ間の緊張や貿易摩擦の懸念で

  この日はテクノロジー銘柄が中心のナスダック指数が特に大きく下落。一方で小型株は上昇した。トランプ大統領は14日、さらなる対中関税を課す可能性があると述べた。S&P500種株価指数も反落。同指数は先週、週間ベースで3月以来の大幅安となっていた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.6%安の2750.79。ダウ工業株30種平均は89.44ドル(0.4%)下げて25250.55ドル。ナスダック総合指数は0.9%下落。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時57分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.16%。

  TIAAバンクの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏はインタビューで、「中国との貿易を巡る緊張などを受けて世界の成長に対する懸念が強まっている。これがテクノロジー銘柄に影響しているのは確実だ」と指摘。「12日に見られた大きな回復は続かず、投資家は様子見を続けた。市場はこれがより長期にわたる調整局面の始まりなのか、それとも今後より長い回復期を構築する上での健全な一時下落なのかを見極めようとしている」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は上昇。サウジアラビア出身のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の失踪問題を巡り、米・サウジ間の緊張が高まった。ただ相場は、日中の高値からは上げを縮めた。トランプ大統領が、カショギ氏失踪の背後に「ならず者の殺人者たち」が存在する可能性を指摘し、サウジに対する批判を弱めたことが背景。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は44セント(0.6%)高の71.78ドルで終了。一時は1.9%高となる場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント12月限は35セント上げて80.78ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。終値ベースで7月以来の高値となった。米国とサウジアラビアの間での緊張や世界的な貿易摩擦の悪化懸念から、安全資産としての金の妙味が高まった。ニューヨーク商品取引時(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1230.30ドルで終了した。これは7月31日以来の高値。
原題:Tech Stocks, Dollar Fall as Global Tensions Rise: Markets Wrap(抜粋)
Crude Rises as Mystery of Missing Saudi Critic Strains Alliance
PRECIOUS: Gold Posts Highest Close in 2 Months on Haven Demand

◎欧州債:中核債と準中核債はほぼ変わらず、取引は薄商い

  15日の欧州債市場は薄商い。中核国債と準中核国債はほぼ変わらず、周辺国債はまちまちだった。

  • ポルトガル債の利回り曲線はブルフラット化。ムーディーズが12日、同国格付けを「Ba1」と、「Baa3」から引き上げたことが好感された。スペイン債は下げ幅を縮小した
    • スペインは18日に実施する入札規模を発表。5年、10年債など4種類の国債発行で40億-50億ユーロを調達する計画
  • ドイツ債は上げを失う展開。アジア株がこの日は売られたものの、欧州市場は追随しなかった
  • EUサミットを控え英国のEU離脱見通しがなお不透明な中、英国債のパフォーマンスはドイツ債、米国債を上回った。メイ英首相が実質的な進展が見られたと述べると、英国債は上げ幅を縮小した
  • ドイツ10年債利回りは前週末からほぼ変わらずの0.5%、ドイツ債先物12月限は4ティック上昇して158.57、フランス10年債利回りは0.87%でほぼ変わらず、イタリア10年債は1bp下げて3.57%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:EGBs Stable Amid Light Volumes; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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