【NY外為】ドルが下落、サウジ記者失踪巡る情勢緊迫で

更新日時
  • ブルームバーグのドル指数、2週間ぶり低水準近くで推移
  • 対中追加関税の可能性、予想下回る米小売売上高もドル圧迫

15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。失踪していたサウジアラビア出身の記者がサウジによる取り調べ中の過失で死亡したことを同国政府が認める可能性があると伝わった後、ブルームバーグのドル指数は2週間ぶり低水準近くにとどまった。

  ドルはポンドを除く主要通貨に対し下げた。半期に一度の米財務省為替報告書の公表を控え、ドル強気派がドルの買い持ち高を縮小した。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%低下。ドルは対円で0.4%安い1ドル=111円76銭、対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1580ドル。

  トランプ大統領は週末放送されたCBSとのインタビューで、さらなる対中関税を課す可能性があると述べた。米商務省が発表した9月の米小売売上高は前月比0.1%増で伸びがエコノミスト予想に届かなかったことも、ドルに対する投資家心理にマイナスとなった。

  カナダ・ドルはこの日、米ドルに対し上昇が目立った。カナダ企業の景況感の高さを示すカナダ銀行(中央銀行)調査結果が材料視された。

  ユーロはドルに対し小幅高。米小売売上高の発表後には、1ユーロ=1.1606ドルで日中高値を付けた。

欧州時間の取引

  主要10通貨のうち円とスイス・フランが上昇率で上位となった。株式相場の軟調と、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る週末の協議で合意に至らなかったことが背景。ブルームバーグのドル指数やポンドは下落した。

原題:Dollar Dips as Saudi Tensions Weigh on Sentiment: Inside G-10(抜粋)
Havens Gain on Stock Slump as Pound Hurt on Brexit: Inside G-10

(第1段落を書き換え、4段落以降を追加して更新します.)
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