ECB、新しい指標金利ESTERは中銀政策の伝播難しくする可能性

欧州中央銀行(ECB)は超緩和的な金融政策からの脱却を図っているが、新しい翌日物金利の創設が足かせとなる可能性がある。

  ECBは来年10月までに、ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)に代わる新しい指標金利となるユーロ短期金利(ESTER)を公表する予定。

  EONIAはECBの中銀預金金利が下限となるが、ESTERは中銀に預金しないカウンターパーティー間の取引金利も反映するため、中銀預金金利より低く設定されることもあり得る。これが、過去最低金利の時代からの脱却を難しくする可能性があると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチが指摘した。

  金利ストラテジストのラルフ・プロイサー氏はリポートで、「問題はユーロ圏の短期指標金利の大半がECBの政策金利と切り離されてしまったことだ。最終的にECBが利上げをしても短期金融市場の動きが中銀の引き締めスタンスと一致せず政策が伝わらないことをECBは心配している」と分析した。

原題:ECB’s Quest for Tighter Policy May Face Challenge From Ester(抜粋)

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