米10年債利回りの上限は3.5%の公算、利上げが重しに-ニュートン

  • 米インフレ加速の予想を踏まえ、まずは物価連動債を購入へ
  • 金融引き締めに伴い株式は下落せざるを得ないとブレイン氏

ニュートン・インベストメント・マネジメントは、米金融当局による利上げが米国経済の重しとなり、株式相場を押し下げる中、米国債利回りが一段と大きく上昇する公算は小さいとみている。

  ロンドンに本拠を置くニュートンで債券責任者を務めるポール・ブレイン氏は、指標の10年債利回りはしばらくの間上昇する可能性が依然あるものの、3.50%を突破することは恐らくないだろうと予想。来年半ばまでに主要株式相場はピークに達し、投資家が安全資産に戻ってくるため、米国債相場は支えられると分析している。同社は670億ドル(約7兆5000億円)相当の資産を運用。

  11日にシドニーでインタビューに応じたブレイン氏は、「特にインフレ期待が高まり始めた場合に利回りが一段と上昇することはあり得るが、株式市場の脆弱(ぜいじゃく)性がその期待を抑えるため、そうなる公算は小さい」と説明。「来年半ばまでには、借り入れコストの上昇が投資の減少につながり、株式相場は下落せざるを得ない」と語った。
             

  ブレイン氏によれば、ニュートンは、株式相場が下落し始める限りにおいて、10年債利回りが3.40-3.50%に達すれば米国債保有高の引き上げを検討する見通し。米国のインフレが加速するとの同社の予測を踏まえ、まずは物価連動債(TIPS)を購入するという。

  「米国債を買う理由は利回りのためではない」と述べた同氏は、「それは他のことを心配しているためであり、株式相場の下落が米国債の買いを促すだろう」と付け加えた。

原題:Treasury Yields Seen Capped at 3.5% as Stocks Drop, Newton Says(抜粋)

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