IMF専務理事:市場のボラティリティー拡大への備えを-貿易摩擦で

  • 政策当局者は財政・金融のバッファーを構築する必要
  • 柔軟な為替レートがショックの緩衝材としての役割果たす

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は14日、一段の金融引き締めや貿易摩擦に伴い世界経済で水面が波立っている中で、政策当局者が市場のボラティリティー拡大に備えるべきだとの見解を示した。

  同氏はインドネシア・バリ島でのIMF・世銀年次総会の閉幕に際し、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、中銀当局者や財務相に対するIMFの助言は今後のリスクに備えて金融・財政のバッファーを引き続き構築することだと述べた。

  ラガルド氏は貿易に関して「われわれのメッセージは非常に明確だ。摩擦を緩和し、対話を行い、修正するということだ」と語った。

  次の金融危機に対する当局の対応力については「現時点で政策余地はなお限られている」が、銀行システムは監視体制や規制の改善、不良債権の減少などで「はるかに力強い」状態だと指摘。また柔軟な為替レートが「ショックの緩衝材として非常に良い役割を果たしている」とも述べた。

  同氏は「当然ながらシステムにはリスクがあり、われわれはそれに留意しバッファーの再構築を確実に実施する必要がある」とした上で、「気を引き締める時だ」と強調した。

ラガルド専務理事(10月14日)

フォトグラファー:SeongJoon Cho / Bloomberg

原題:Lagarde Expects More Market Volatility From Trade Tensions (1)(抜粋)

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