トランプ大統領、対サウジ制裁を検討-カショギ氏失踪巡り

  • 米政権は関与否定するサウジの主張受け入れ難いとの立場固める
  • 米国が検討中の制裁は投資会議への出席見合わせや外交関係格下げ

トルコのサウジアラビア総領事館に入った後、行方不明となったサウジアラビア出身のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏を巡り、米国が対サウジ制裁に踏み切る時が迫りつつあるようだ。

行方不明のジャーナリスト、カショギ氏の写真を手にして抗議する人々

フォトグラファー:Ozan Kose / AFP via Getty Images

  事情に詳しい米当局者3人によると、米政権はカショギ氏失踪への関与を否定しているサウジの主張は全く受け入れ難いとの立場を固めており、トランプ大統領と側近らはカショギ氏が今月2日にサウジ総領事館に入った後死亡したと確信しつつある。デリケートな問題であることを理由にこれら当局者は匿名で語った。

  サウジ向けの巨額な武器輸出の中止を求める米議会からの圧力が強まっているものの、トランプ大統領は米国が輸出をやめればサウジがロシアや中国に武器を求めるのではないかとの懸念から輸出取りやめには消極的だ。しかしその代わり、今月予定されているリヤドでの投資会議への当局者の出席見合わせや外交関係の格下げ、サウジ当局者への制裁などを米政権は検討している。

  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は14日の「FOXニュース・サンデー」で、サウジがカショギ氏失踪に責任があることが分かれば、トランプ大統領は「厳しい行動」を取ると警告。「サウジが関与していたり、カショギ氏が殺害されるか危害を加えられたりするなど何らかの悪い結果なら、大統領は行動するだろう。これが大統領の戦略であり、大統領の発言を信じるべきだ」と述べた。

  トランプ政権はトルコとサウジがカショギ氏失踪を共同で捜査している間、行動を控えている。カショギ氏はワシントン・ポスト紙でサウジのムハンマド皇太子に批判的なコラムを執筆していた。

原題:Trump Weighs Action Against Saudis as Khashoggi Denials Continue(抜粋)

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