ポンド下落-英のEU離脱に向けた集中的協議が合意に至らず

  • 「一部の重要な問題がまだ決着していない」とEUのバルニエ氏
  • シドニー外為市場でポンドが一時、1週間ぶりの安値

シドニー外為市場15日の早い時間帯の取引でポンドが下落した。英国の欧州連合(EU)離脱に向けた週末の集中的な協議が合意に至らなかった。一部の市場関係者は合意が今週にも発表される可能性があると予想していた。

  英国との離脱交渉を担当するEUのバルニエ首席交渉官はラーブ英EU離脱担当相と14日会談した後にツイートで、「集中的な取り組みにもかかわらず」、英領北アイルランドとアイルランドの間にハードボーダー(物理的壁)を設けないことを確約する保険条項「バックストップ(安全装置)」を含む「一部の重要な問題がまだ決着していない」と指摘した。

  ポンドは0.5%安の1ドル=1.3085ポンドと、1週間ぶりの安値。EU離脱を巡る手詰まり感解消への期待が膨らむ中でポンドは8月に付けた年初来安値1.2662ポンドから最大5%上昇していた。

  15日のEU各国政府の会合は中止になったと複数の外交当局者が語っており、17日からのEU首脳会議まで交渉が行われないことになる。交渉が決裂すれば、予定されている12月の会合まで結論は持ち越される。

  17日から始まるEU首脳会議で幾分かの進展が見られ、最終的な離脱合意が11月半ばに署名される可能性が示唆されるとの見通しから、週末の会合はアイルランド国境への対応という交渉上で最も困難な問題を解決する機会とされていた。市場が織り込み始めていたこうした工程表が吹き飛び、混沌(こんとん)として厳しい合意なき離脱にどう備えるかに関する協議により多くの時間を割く公算が大きくなった。

原題:Pound Falls After Brexit Negotiations Hit Stumbling Blocks、Brexit Talks Put on Ice as Stalemate Puts Deadline in Doubt (1)(抜粋)

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