債券は下落か、米株高・債券安の流れ-オペ減額観測の再燃も

  • 先物夜間取引は150円17銭で引け、前週末の日中終値比5銭高
  • 日銀のオペ減額観測も再浮上しやすく、弱含みかー三菱モルガン

債券相場は下落が予想されている。先週末の米国市場で株高・債券安が進んだ流れを引き継ぎ、売りが先行する見通しだ。ムニューシン米財務長官が日本との貿易交渉でも通貨安誘導をけん制する仕組みを求める姿勢を示したことで、日本銀行が将来的に金融緩和の継続・強化に動きにくくなるとの観測も出ている。

  15日の長期国債先物市場で中心限月12月物は150円台前半での推移が予想されている。夜間取引は150円17銭と、前週末の日中終値比5銭高で引けた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、ムニューシン米財務長官の発言で、円高からの景気・物価下押し懸念が金利低下につながるとの連想より、日銀が緩和政策の継続・強化に動きにくくなるとの思惑が債券売り材料になる可能性があると指摘。国内外の株安に一服感が出て、日銀によるオペ減額の可能性も再浮上しやすいとみている。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値0.145%をやや上回る水準での推移が見込まれている。稲留氏はこの日の予想レンジを0.14%~0.155%としている。

  ムニューシン米財務長官は13日、日本との物品貿易協定(TAG)交渉で通貨安誘導を防ぐ為替条項を含めることを求める意向を示した。円相場は15日の東京時間早朝に1ドル=112円台前半で推移しており、円高・ドル安の進行は今のところみられない。

  12日の米国債相場は下落。米10年国債利回りは1ベーシスポイント(bp)高い3.16%程度で引けた。米株式市場ではS&P500種株価指数が1.4%高の2767.13で引けた。

  一方、東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、円債市場にとって「リスク・オフの巻き戻しはネガティブながら、先週末に先取っており、その影響は軽微」と見込んでいる。

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