10月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが小幅高、EUサミット前に欧州通貨が安い

  12日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小幅高。米国株が7営業日ぶりに上げたことを受けて買いが入った。一方、ポンドやユーロは下落。週末を控え持ち高調整の売りが出た。英国と欧州連合(EU)は離脱交渉の合意に向け協議を続けている。

  ブルームバーグ・ドル指数は欧州時間の取引で0.1%下げた後、小幅高に転じた。ドルは主要10通貨の大半に対して上昇し、ポンドに対して最も上げた。

  週間では、3週間ぶりの下げとなった。カナダ・ドルを除く主要10通貨全てに対して下落。一方、円が最も上げた。

  ニューヨーク時間午後4時22分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。ドルは対円で0.1%未満高い1ドル=112円20銭。対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.1557ドル。

  ポンドは対ドルで下げに転じた。英国とEUが離脱交渉の最後の大きな障害を乗り越えようと、新たな提案を議論していると伝わった。

  ユーロは対ドルで一時1.1610ドルまで上昇した。週間でも上昇した。

  ドルは対円で一時、111円88銭まで下げた。

欧州時間の取引

  ポンドがEU首脳会議を控えて3週間ぶり高値を付けた。
原題:Dollar Pares Weekly Loss as U.S. Stocks Rebound: Inside G-10(抜粋)
Pound Gains a Second Week as Brexit Hopes Remain: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ハイテク中心に株が反発、終盤に上げ加速

  米国株は反発。前日まで続いた約2年ぶりの長い下落局面で特に売られていたテクノロジー株が買われ、主要株価指数の上昇を主導した。米国債は下落した。

  • 米国株は反発、ハイテク株主導-S&P500は4月以来の大幅上昇
  • 米国債は下落、10年債利回りは3.16%
  • NY原油は反発、今週は5月以来の下げ
  • NY金は反落、株式持ち直しやドル上昇で-週間では1.4%高

  S&P500種株価指数は引けにかけて荒い値動きとなったが、結局4月以来の大幅高。日中伸び悩む場面もあったが、コンピューター取引が主導する売りが一巡したとのJPモルガン・チェースのアナリスト見解が伝わった後、上げ足がまた速まった。ただボラティリティーは高水準にとどまった。

  S&P500種株価指数は前日比1.4%上昇し2767.13。ダウ工業株30種平均は287.16ドル(1.2%)高の25339.99ドル、ナスダック総合指数は2.3%高。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.16%。

  原油先物相場は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は37セント(0.5%)高の1バレル=71.34ドルで終了。ただ週間ベースでは4%安と、5月以来の大幅下落を記録した。ロンドンICEの北海ブレント12月限は17セント上げて80.43ドル。

  金先物は4日ぶりに反落し、週間ベースでの上昇幅が縮小した。世界の株式市場が落ち着き、ドルが上昇したのが背景となった。TDセキュリティーズのアナリスト、ライアン・マッケイ氏は、金の上昇には「もうあまり支援材料がないと思う」とし、「今のところ、ドル高はまだ健在だ。これが重要な動因となって久しく、それが今後の圧迫要因になり得る」と語った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%安の1オンス=1222.00ドルで終了。

  ナスダック100指数はこの日2.8%高。ハイテクの個別では、シティグループによる投資判断引き上げが追い風となったネットフリックスが6%近く上昇。新作ゲームを出したアクティビジョン・ブリザードをはじめ、ゲーム銘柄も好調だった。

原題:Stocks Gain Most Since April as Tech Powers Rally: Markets Wrap(抜粋)
Oil Declines In Biggest Weekly Loss Since May on Equities Rout
PRECIOUS: Gold Pares Weekly Gain as Equities, Dollar Rebound

◎欧州債:英国債がアウトパフォーム、スペイン債下落

  12日の欧州債市場では、英国債がアウトパフォーム。欧州連合(EU)離脱合意への雲行きが怪しくなったことで押し上げられた。アジアや米国市場の株価反発と対照的に欧州株はさえず、ドイツ債も堅調だった。

  • 英国債は30-50年の超長期債を中心に上昇。来週はEU首脳会議が予定され、英EU離脱問題が注目を集めそうだ
  • イタリア債はほぼ変わらず。イタリア政府は来週、予算案を正式に欧州委員会に提出する
  • スペイン債は前日の下落に続き、利回り曲線のベアスティープ化が進んだ。来週に5年債、10年債、14年債、28年債を発行すると発表したことが響いた
  • ドイツ10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.50%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.86%、イタリア10年債利回りは1bp高い3.58%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Gilts Lead, Spanish Bonds Decline; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


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