英国とEUが離脱交渉で新提案協議、移行期間延長を検討-関係者

英国と欧州連合(EU)は離脱交渉の最後の大きな障害を乗り越えようと、新たな提案を議論している。事情に詳しい複数の外交筋が明らかにした。

  英国のEU離脱交渉は、アイルランド島の国境の将来的な扱いと、この国境に税関検査や入国管理などのハードボーダー(物理的な壁)を設けないための措置を定めるいわゆるバックストップ条項を巡って袋小路に陥っている。これまで提案されたバックストップ条項は、メイ英首相を閣外から支える北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)にとってほぼ受け入れ不可能だった。

  新たな提案は、英国のEU離脱翌日から始まる1年9カ月の移行期間を必要に応じて延長できるようにするというもの。アイルランド国境を巡るバックストップ条項が発動される可能性を大きく低下させることが狙いだ。

  英政府はコメントを控えた。

  メイ首相はEUと合意に近づいているが、首相案は北アイルランドと英本土との間に一定の障壁を生むと主張するDUP、英国をEUの規則に無期限で縛り付けると指摘する与党・保守党内の離脱支持派の2つの勢力の反対に遭っている。新提案はDUPの不安を鎮めることができそうだが、離脱支持派の強硬な反発を呼ぶ恐れがある。

  移行期間の延長について、交渉担当者が具体的な長さを検討しているのか、また単に将来の延長の可能性について議論しているのか明らかでない。外交筋はまた、この案は交渉打開に向け検討されている複数の構想の1つにすぎないと注意を促した。

原題:U.K., EU Said to Discuss Longer Transition to Unlock Brexit Deal(抜粋)

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