イタリア連立政権の財政計画、議会が承認-欧州委に予算案提出へ

  • 2人の副首相は財政負担の大きい支出を撤回するつもりないと言明
  • 財政計画に基づく予算案が15日までに欧州委に提出される予定

イタリアのポピュリスト連立政権が提出した2019年予算の概要を示す財政計画が11日、上下両院で承認された。19年の単年度財政赤字目標を国内総生産(GDP)比2.4%に引き上げる枠組みは、市場を動揺させ、欧州連合(EU)当局から強い批判を浴びた。

  政府が提出した最新の「経済財政文書」承認を求める動議を下院が賛成333、反対186、上院は賛成165、反対107の賛成多数で可決した。財政赤字のGDP比率目標は20年が2.1%、21年は1.8%に設定され、19-21年に公的債務のGDP比圧縮を目指す。

  EUの行政執行機関である欧州委員会のドムブロフスキス副委員長とモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、イタリアの財政赤字目標が予想を上回る水準に設定されたことについて、EUの財政基準からの「著しい逸脱」を示すと同国政府に既に伝えた。

  これに対し、右派政党「同盟」の書記長を務めるサルビーニ副首相兼内相と、反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」の党首であるディマイオ副首相兼経済発展相は、財政負担の大きい支出計画を撤回するつもりはないとしている。財政計画に基づく予算案は15日までに欧州委に提出される予定。

  11日の金融市場では、イタリア10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)が、304.6 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と5年ぶりの水準に拡大。EUとの予算を巡る対立に加えて、世界的な株安が投資家の不安に拍車を掛け、イタリアの株式指標であるFTSE・MIB指数も弱気相場入りした。

  ANSA通信によれば、連立政権は予算法について15日に閣議を開く可能性が高い。その後政府が議会に提出し、審議を経て年内に最終承認される運びだ。

原題:Italian Parliament Approves Deficit Goal as EU Showdown Nears
Italy Lower House Approves Higher Government Deficit Targets
Italian Senate Approves Higher Government Deficit Targets(抜粋)

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