ヘッジファンド、下落相場で持ちこたえる-守りの姿勢がようやく結実

  • 相場下落前にショートを増やしロング減らす、テクノロジー株保有圧
  • 空売りの多い銘柄で構成する指数、今月これまでに約10%下落

相場上昇の期間を通じて、また平均並み以下の成績に甘んじていた数年の間中、ヘッジファンドは、「相場が反転するまでの辛抱だ」と言い続けてきた。そして今、相場は反転し、ヘッジファンドの主張の幾つかは正しかったことが証明された。

  1週間半では十分な証拠にはならないが、ディフェンシブなポジションと空売り積み増しが奏功し、クレディ・スイス・グループがモニターするロング・ショート戦略ヘッジファンドの運用成績のマイナス幅は月初から11日半ばまでで約3%にとどまった。一部の顧客は恐らくそれでも不満だろうが、S&P500種株価指数と比べるとマイナス幅は半分にすぎない。

  さえないパフォーマンスの中で高額な手数料を批判されてきたヘッジファンド業界にとって、少なくとも当面はほっとする事態だ。自分たちが乗り遅れた夏の相場上昇を苦い思いで眺めている間、運用者らはレバレッジを今年の最低水準近くに維持していた。クレディ・スイスによれば、今月の下げが特に大きかった銘柄の多いテクノロジー株の保有も減らしていたという。今考えるとこれらの動きには先見の明があった。
                  

出典:クレディ・スイス

  クレディ・スイスのリスクアドバイザリー世界責任者、マーク・コナーズ氏は顧客向けリポートで、「ヘッジファンドはショートを増やしてロングを減らしポジション全体の規模は維持した状態で最近の下落局面に入り、10月の乱高下の恩恵を受けた」と解説。「運用者らはディフェンシブ姿勢をさらに強める方向で積極的にポジションを調整している」と付け加えた。

  相場下落を見込んだ賭けは特にうまくいっている。空売りの多い銘柄で構成するゴールドマン・サックスの指数は10月これまでに約10%下落し、今月は空売り筋にとって2016年序盤以来で最良の月になりそうだ。

原題:Hedge Funds Hold Up in Rout as Defensive Stance Finally Pays Off(抜粋)

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