Photographer: Brendan Smialowski

米利回り曲線は19年もフラット化続く

  • 2年債と10年債のスプレッドは6月までに11bpに縮小へ-予想平均
  • 今月の長期債相場の急落でもフラット化観測は揺るがず
Photographer: Brendan Smialowski

今月の長期債相場の急落でも、ウォール街のストラテジストの大多数は、来年も米国債利回り曲線のフラット化が続くとの見方を堅持している。

  ブルームバーグが集計した利回り予想によれば、ニューヨーク連銀と直接取引するプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)の大部分のストラテジストは、2年債と10年債の利回りスプレッド が19年前半まで縮小し続けると予想。予想平均では、現在の30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のスプレッドは、年末までに21bpに、来年6月までには約11bpに縮小していく見通し。ただ、19年半ばの予想レンジはマイナス30bpからプラス50bpまで幅広く、平たんな道のりではなさそうだ。

  こうした見方の鍵になっているのは、米連邦準備制度が引き締めを続ける一方で、控えめな成長と抑制されたインフレが長期債利回りの上昇を抑えるという見通しだ。さらにフラット化が進めば、 逆の展開を見込む向きには居心地の悪い状況になり、政策当局者にとっても問題になりかねない。長短金利逆転に向かう動きはリセッション(景気後退)のシグナルと受け止める投資家もいるためだ。

  BNPパリバの米州のG10金利戦略責任者を務めるシャヒド・ラドハ氏は、フラット化が続けば「米連邦準備制度にとっても、市場にとっても痛手だ」と話した。

2018年第4四半期2019年第1四半期2019年第2四半期2019年第3四半期
2y10ySpd2y10ySpd2y10ySpd2y10ySpd
BofA2.93.253533.3303.13.35253.23.3515
スコシアバンク33.252533.15153.13.2103.33.410
バークレイズ3303.13-103.23-203.253-25
BNP2.953.1153.053.15103.13.2102.753.135
キャンター2.953.12517.533.12512.53.13.25153.23.255
シティグループ2.752.852.92.85-52.92.85-5
大和3.153.35203.43.5103.63.6553.653.650
ドイツ33.5503.053.6553.13.6503.153.6550
ゴールドマン33.1103.23.203.353.3-53.453.3-15
HSBC2.62.8202.72.8102.82.802.52.6515
ジェフリー*2.953.25303.153.5353.353.6253.5450
JPモルガン3.053.2153.23.3103.353.453.553.5-5
みずほ2.752.7502.92.9033.1103.13.320
モルガンスタンレー2.752.7502.82.5-30
NatWest2.93.25353.13.3203.253.35103.23.310
野村33.25253.1253.375253.1253.2512.53.1253.1250
RBC2.93.34033.45453.253.6353.43.730
SocGen2.733033.25252.93102.9
TD2.93.12033.15153.13.2103.23.255
ウェルズ・ファーゴ33.35353.13.45353.153.55403.253.6540
平均21.417.810.614.1

注:BMOとクレディ・スイス、UBSは、四半期ごとの利回り予測を提示せず
*ジェフリーズの数字は四半期の平均値を示す

原題:Wall Street Sees Treasuries Yield Curve Flattening Into 2019(抜粋)

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