米国株のチャートに希望消える-下値支持線割れで強気派落胆

  • S&P500種は200日移動平均線を割り込んで終了、出来高急増
  • 出来高伴い200日移動平均線割れが続けば懸念される-ホーガン氏

米株式市場が再び回復すると期待する強気派が、相場を3年近く支えてきたテクニカル水準を心配そうに注視している。

  その水準とはS&P 500種株価指数の200日移動平均線だ。同指数は11日に200日移動平均線を約1.4%下回って終了した。2月と3月、3月の急落局面はいずれも200日移動平均線で下げ止まっており、2016年初め以降にそれを割り込んだことはめったにない。

  これは差し当たり、少なくとも強気派にとっては落胆させられるシグナルだ。

  RJオブライエン&アソシエーツの株式デリバティブ担当マネジングディレクター、ロバート・パークス氏は「再びこのような相場展開になり、主要な移動平均線を割り込んで終了すれば、実に心配だ。そうなれば恐らく急落が続くことを示すだろう」と述べた。

  チャートが急落の原因ではなく、金利上昇や貿易戦争、企業収益の頭打ち懸念が要因だろう。しかし、相場の動きが激しくなってプロのトレーダーが市場でより大きな力になると、チャートは価格に対してある種の重力となり得る。11日の米株式市場の出来高は約114億株と、2008年以降の平均を55%上回った。

  B・ライリーFBRのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「日中にその水準を割り込むだけなら警報は鳴らない」と述べ、「かなりの出来高を伴って終値で200日移動平均線を下回り、その水準が続けば懸念される」と語った。

  S&P500種は11日、前日比2.1%安の2738.37で終了。200日移動平均は2765.75で、その差は16年3月以降で最大となった。

原題:Hopes Fade on Wall Street as Stock Chart Paints an Ugly Picture(抜粋)

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