12日発表の米大手銀決算、市場の波乱や金利上昇巡るコメントに注目

  • 12日にJPモルガンとシティ、ウェルズFが7-9月決算を発表
  • 融資の伸び見通しに注目すべきだとA・ウィリアムズ氏

JPモルガン・チェースとシティグループ、ウェルズ・ファーゴが12日午前に発表する7-9月(第3四半期)決算では、市場の波乱と金利上昇、特に銀行株の指標であるKBW銀行株指数が昨年12月以来の低水準となったことを各行がどうみているかに注目が集まる見込みだ。

  KBWの株式ストラテジスト、フレッド・キャノン氏はブルームバーグ宛ての電子メールで、「経営陣のコメントが鍵となる」とした上で、「クレジットの指標は引き続き全てが素晴らしく、クレジットのスプレッドは」7-9月期を通じて小幅だったと指摘した。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアリソン・ウィリアムズ氏は、各行の融資の伸び見通しに注目すべきだとし、10-12月(第4四半期)と来年の手掛かりとなる「重要な収入の変数」だと述べた。10月初旬の米10年債利回り急伸により特に住宅ローンの見通しに疑念が生じる中、投資家は預金のプライシングやイールドカーブ平たん化などのリスクを評価することになる。また世界貿易が資本市場での収入に関する大きな懸念材料となっている。しかし7-9月期についてウィリアムズ氏は「コスト目標の着実な達成」や依然力強いクレジットを見込んでおり、さほど心配する必要はないかもしれない。

  ベテランの銀行アナリスト、リチャード・ボーブ氏は7-9月期決算には金利上昇の事業への影響が反映されていないため、「過去の典型的」な決算になると分析。同氏は包括利益累計額(AOCI)や純金利マージン(NIM)に注目。銀行の実際の営業環境は理論通りではないとして、金利上昇がNIMを押し上げるという見方には否定的だ。

原題:Big-Bank Earnings Eyed for What They Say About Rates, Mortgages(抜粋)

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