米消費者物価指数、中古車が15年ぶり大幅低下

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Photographer: Patrick T. Fallon / Bloomberg

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9月の米消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品・エネルギーを除くコア指数の伸びが市場予想を下回った。中古車の価格下落や居住費の上昇鈍化が影響した。米金融当局が漸進的な利上げを継続する見通しの中、物価上昇率が当局の目標近辺で推移する可能性が示唆された。

  米労働省が11日発表した資料によれば、9月のコア指数は前年同月比2.2%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(2.3%上昇)を下回り、8月と同じ伸びにとどまった。9月の総合指数は同2.3%上昇と、2月以来の低い伸び。市場予想は2.4%上昇だった。

  9月は中古車・トラックが前月比3.0%低下と、15年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。新車も0.1%低下と、4月以降で初めての下げ。居住費は0.2%上昇で、3カ月ぶりの低い伸び。被服費は0.9%上昇。8月は1.6%低下と、約70年ぶりの大幅なマイナスとなっていた。エネルギー価格は0.5%低下。食品は横ばいだった。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週の講演で、インフレ率はおおむね米金融当局の目標の2%にあるとの認識を示していた。

米コアCPI(前年同月比)

米労働省

  大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカのチーフエコノミスト、マイケル・モラン氏(ニューヨーク在勤)は「米金融当局はインフレ率が2%前後で推移することを望んでいるが、ここ数カ月は幾分鈍化している」と指摘。その上で、景気が力強く、労働市場が完全雇用に近い状態であるため物価上昇が過度に鈍ることはないとし、この日のCPI発表を受けて12月米利上げの「見通しを変えることはしない」と述べた。

  9月のコアCPIは前月比では0.1%上昇。エコノミスト予想中央値は0.2%上昇だった。総合指数も同0.1%上昇で、市場予想(0.2%上昇)を下回った。

  物価上昇率が鈍化したことを受け、インフレ調整後の実質平均時給は前年同月比0.5%上昇。8月は0.2%上昇だった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Inflation Trails Estimates; Prices Remain Near Fed Goal (2)(抜粋)

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