Fリテイリ、柳井氏の長男と次男を取締役に-後継者選びに影響も

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  • 来月株主総会で決定へ、柳井氏は過去に後継者の世襲はしないと発言
  • 岡崎CFOも同時昇格、取締役は外部も含め9人体制に

ファーストリテイリングは11日、柳井正会長兼社長(69)の長男である一海(かずみ)氏と次男の康治(こうじ)氏をともに執行役員から取締役に昇格させる人事を発表した。創業家出身の柳井氏の後継者選びに影響する可能性もある。

  Fリテイリの発表資料によると、岡﨑健最高財務責任者(CFO)らも同時に昇格し、取締役の人数は柳井氏を含めて9人となる。柳井氏は引き続き会長兼社長を務める。人事案は11月29日開催の定時株主総会での選任を経て正式に決定する。

  柳井氏は11日の都内での決算会見で、「私がいなくてもガバナンスが回るように2人を選任した」としたうえで、「経営を今すぐに息子たちが担っていくということではない」と述べた。

  山口県の家業の紳士服店を継いで衣料ブランド「ユニクロ」などを急成長させ、時価総額6兆円の巨大企業に育てた自身の後継者について、柳井氏は4月の会見で、「経営の中核を担う人材が育ってきている」と述べた上で、すでにその体制に近いものは出来上がっているとし、「いつかは分からないが、これが限界だなと思うときにスムーズに交代できる体制だけは作っておきたい」と話していた。

  柳井氏は、2015年11月に山口市の本社で開かれた株主総会では「今の執行役員から後継者を選びたい」と発言。社内の教育機関で執行役員が経営者になるための教育を行っていることを明らかにしていた。一方、以前は後継者の世襲はしないとの趣旨の発言もしていた。

(3段落に決算会見での柳井氏の発言を追加します.)
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