きょうの国内市況(10月11日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株全面安、米国株急落でリスク回避鮮明に-日経平均1000円超安も

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は大幅反落し、主要株価指数の下落率は約半年ぶりの大きさとなった。米国金利の高止まりや貿易問題への懸念で米国株が急落し、リスク資産のウエートを落とす世界的な動きが波及した。電機や石油、化学、情報・通信株など広く売られ、東証1部33業種は全て安い。

  TOPIXの終値は前日比62ポイント(3.5%)安の1701.86、日経平均株価は915円18銭(3.9%)安の2万2590円86銭。下落率はともに3月23日(TOPIX3.6%安、日経平均4.5%安)以来の大きさ。

  アセットマネジメントOneの武内邦信シニアフェローは、「米国株下落は何か一つの材料というより、中間選挙前にポジションを軽くしたい時期に差し掛かる中、テクノロジー株などを巡る米中摩擦や米金利上昇、VIX上昇を機に利益確定売りやクオンツ売りが重なった」と分析。株価急落で米景気が減速に向かうわけではないが、「これだけ大きな下げになると、日米株ともすぐに戻るのは難しい。しばらく方向感が出にくく、企業業績の発表を待つしかない」と言う。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、鉱業、機械、精密機器、非鉄金属、証券・商品先物取引、電機、ガラス・土石製品、化学、海運などが下落率上位。売買代金上位ではソフトバンクグループやソニー、任天堂、三菱UFJフィナンシャル・グループ、資生堂が安く、中国の減速で通期利益計画を下方修正した安川電機も大幅安。半面、ドンキホーテホールディングスは逆行高。ユニー・ファミリーマートホールディングスがドンキホHに対し株式公開買い付け(TOB)を実施、20%を取得するとしており、1株6600円のTOB価格にさや寄せした。

  東証1部の売買高は19億5248万株、売買代金は3兆7587億円と代金は前日から4割以上増えた。値上がり銘柄数はわずか56、値下がりは2050に達した。

●債券上昇、国内外の株価急落・円高で超長期ゾーンに金利低下圧力

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は上昇。米国で対中貿易摩擦への懸念から株価が急落したことを受けて債券が買われ、円高が進んだ流れを引き継いだ。これまで軟調な地合いが続いていた超長期債を中心に利回りが低下した。

  現物債市場で30年物国債の59回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より2ベーシスポイント(bp)低い0.92%で開始。午後には0.915%まで下げる場面があった。新発20年債利回りは0.665%、新発40年債は1.085%と、ともに1.5bp低下した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、きょうの相場は「国内外での株価急落や円高・ドル安に支えられている」と指摘。「米経済の緩やかな拡大が続くとの見方は変わらないが、米株安が今後いつまで続くか、貿易摩擦懸念がさらに加速するかが目先の注目点だ」と述べた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、1bp低い0.14%で推移。長期国債先物の中心限月12月物は前日比12銭高の150円17銭で始まり、午後には一時150円22銭まで上昇する場面があった。結局は12銭高の150円17銭で引けた。

  財務省がこの日実施した30年利付国債の価格競争入札では、最低落札価格が100円00銭と市場予想の中央値99円95銭を上回った。一方、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.92倍と1月以来の低水準となり、小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)も前回より大きい4銭だった。

●ドルは一時112円割れ、世界的な株安でリスク回避の円買いー下値限定

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は一時約3週間ぶりに1ドル=112円台を割り込んだ。米中関係悪化や米金利高への警戒感などを背景に、前日の米国株が急落し、この日の日本株・アジア株も大幅安となるなど世界的な株安を受けて、リスク回避の円買いが優勢となった。

  午後3時23分現在、ドル・円は前日比0.1%安の112円21銭。朝方に付けた112円31銭から、一時111円97銭と9月18日以来の水準までドル安・円高が進んだ。その後は下げ渋る展開となった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.3%低下の1187.38まで下げた。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、ドル・円について「米国株急落を受けてリスクオフの円買いで下げてきたが、調整としてはいったん良いところまで来ており、昨日からの下げに対して買い戻しも入りやすい状況」と指摘。「米国株はきょう、あすはまだ不安定かもしれないが、来週には企業決算が始まる。そこまで悲観的な見方は聞こえておらず、徐々に状況を好転させていく可能性が高い」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE