イタリア:スプレッド400bp言及は失敗、投機筋を挑発すれば藪蛇

  • サルビーニ副首相の発言は闘牛士が赤い布を振るのと同じようなもの
  • 市場に目安を与えると、あっという間にそこにたどり着いてしまう

イタリア政府は国債利回りについて投機筋に決闘を申し込んだようなものだ。これは藪蛇(やぶへび)となり、かえって利回りを押し上げるかもしれない。

  イタリア国債とドイツ国債の利回り格差が注目を集める中で、サルビーニ副首相は10日、400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)には決してならないと豪語した。現在は300bp前後。

  しかしアナリストらは、この発言は闘牛士が赤い布を振るのと同じようなもので、投機筋はイタリア政府の限界点を試すという目的のためだけでも挑戦してくるだろうと指摘する。

  400bpはイタリアにとって深刻な水準だ。アバディーン・スタンダード・インベストメンツのマネーマネジャー、ルーク・ヒックモア氏は「スプレッド400bpはイタリアがもはや投資適格ではないこと、同国政府が債務圧縮という賢明な道を取ることへの信頼を投資家が失ったことを意味する」とし、そうなれば政府の方は「もう十分に苦労した。もういいからユーロ離脱について考え始めよう」と言い出す恐れがあると分析した。

  オッペンハイマーファンズで運用に携わるアレッショ・デロンギス氏は、「サルビーニ副首相が400bpに言及したのはまずい戦略だった。市場に目安を与えてしまうと、あっという間にそこにたどり着いてしまう」と話した。

原題:Italy May Regret Throwing a Gauntlet Down to Bond Speculators(抜粋)

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