債券上昇、国内外の株価急落・円高で超長期ゾーンに金利低下圧力

  • 先物は12銭高の150円17銭で引け、長期金利は0.14%に低下
  • 国内外での株価急落や円高・ドル安が円債の支えに-三菱UFJ信託

債券相場は上昇。米国で対中貿易摩擦への懸念から株価が急落したことを受けて債券が買われ、円高が進んだ流れを引き継いだ。これまで軟調な地合いが続いていた超長期債を中心に利回りが低下した。

  11日の現物債市場で30年物国債の59回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より2ベーシスポイント(bp)低い0.92%で開始。午後には0.915%まで下げる場面があった。新発20年債利回りは0.665%、新発40年債は1.085%と、ともに1.5bp低下した。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、きょうの相場は「国内外での株価急落や円高・ドル安に支えられている」と指摘。「米経済の緩やかな拡大が続くとの見方は変わらないが、米株安が今後いつまで続くか、貿易摩擦懸念がさらに加速するかが目先の注目点だ」と述べた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、1bp低い0.14%で推移。長期国債先物の中心限月12月物は前日比12銭高の150円17銭で始まり、午後には一時150円22銭まで上昇する場面があった。結局は12銭高の150円17銭で引けた。

  10日の米国債相場では、10年物利回りは4bp低い3.16%で引けた。米中間の貿易摩擦が深刻化するとの懸念を受けた米株価の急落が背景となった。11日の東京時間には時間外取引で3.14%台前半まで下げる場面があった。外国為替市場の円相場は一時1ドル=111円97銭と先月18日以来の円高値を付けた。

30年債入札

  財務省がこの日実施した30年利付国債の価格競争入札では、最低落札価格が100円00銭と市場予想の中央値99円95銭を上回った。一方、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.92倍と1月以来の低水準となり、小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)も前回より大きい4銭だった。

過去の30年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  三菱UFJ信託銀の鈴木氏は、30年債入札は「無難な結果だった」と評価。最低落札価格が市場予想を上回った半面、応札倍率は前回より低く、テールも流れ気味だったと指摘した。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.125%-0.5bp
5年債-0.070%-0.5bp
10年債0.140%-1.0bp
20年債0.665%-1.5bp
30年債0.920%-2.0bp
40年債1.085%-1.5bp
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