マスク氏に残された140日余り-大口債務の返済開始が必要に

  • 猶予を確保するには比較的不安のないアプローチ期間といえる
  • 来年3月1日期限の転換社債が実質的に重要な最初の支払いとなる
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

米テスラが大口債務の返済を開始しなければならない日まで、あと140日余りしか残されていない。

  大抵の状況なら時間が十分あるとは考えにくいだろうが、2018年の資本市場では大量の債券発行や融資提供が続いており、テスラのような企業が猶予を確保するには比較的不安のないアプローチ期間といえる。

  製造の問題やイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイート、規制当局との対立を巡る懸念にもかかわらず、テスラ株のバリュエーションはなお高い水準で推移し、社債を見ても近い将来のデフォルト(債務不履行)の不安はほとんどない。少なくとも今のところはそうだ。

  マスク氏がこの140日余りをうまく利用し、証券取引委員会(SEC)の要求を満たすために自身の会長職退任を含む取締役会刷新を実行する一方、債務を返済するかロールオーバーを促すために必要な現金を生む電気自動車の生産ペースを実現できるかが問題だ。

  イーゴン・アセット・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、クリス・ハートマン氏は「いかなる差し迫った危険も市場は示唆しておらず、彼らには時間がある」と指摘した。

  テスラの担当者にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

Tesla's Upcoming Debt Bills

Source: Bloomberg

  テスラの総額115億ドル(約1兆2900億円)相当の債務のうち15億ドル余りが13カ月以内に期限を迎える。実際には数週間以内に期限を迎えるものもあるが、来年3月1日が償還期限の9億2000万ドル相当の転換社債(CB)が、実質的に重要な最初の支払いとなる。CBの転換価格は360ドルに設定されているが、テスラの現在の株価は257ドルにすぎず、同社が償還に応じる必要をこれは意味している。

原題:Musk Has 143 Days Before Creditors Start Demanding Money (2)(抜粋)

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