ジャンク債投資家も動揺-4日で6060億円流出、ETFが中心

  • 4日から9日にかけての流出額はここ数カ月で最大規模
  • ベンチマーク指数の利回りも過去3カ月で最高水準に上昇

ジャンク債の投資家の間で、金融市場の広範な売りに伴う不安が高まりつつある。

  JPモルガン・チェースが10日のリポートでリッパーのデータを引用したところでは、投資家は今月4日から9日にかけて高利回り債ファンドから54億ドル(約6060億円)の資金を引き揚げた。同様の期間の資金流出額としては過去2番目に大きかった2月(63億ドル)以降で最大だった。

  上場投資信託(ETF)を中心に資金が引き揚げられ、SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイイールド債ETFは9日に1月以来で最も多額の資金が流出した。iシェアーズ iBoxxハイイールド社債ETFも1日としては過去最大の流出額を先週記録した。いずれのETFも10日は市場価格が2016年11月以来の安値水準で取引された。

  米国債利回りが7年ぶりの高水準に上昇し、ブルームバーグ・バークレイズ米国ハイイールド社債指数が過去4営業日にわたり下げる中で、高利回り債ファンドから資金逃避が起きた。同指数の利回りも過去3カ月で最高水準の6.50%に急上昇した。ブルームバーグが集計したデータによれば、高利回り債のクレジット・デフォルト・スワップ指数も4カ月ぶりの大幅な低下に見舞われ、7月5日以来の低水準となった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの高利回り債ストラテジスト、ノエル・ヘバート氏は「企業利益がやがて問題となろう。追い風が消え、既に最大限のバリュエーション(評価)や関税といった逆風下にあって、株価が打撃を受ければ、テクニカルが良好でも、高利回り債は悪影響を受けるだろう」と指摘した。

Cash Cascade

Biggest high-yield bond ETFs saw acceleration in outflows this week

原題:Junk-Bond Slump Spreads as Investors Yank Billions From ETFs (1)(抜粋)

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