Photographer: Jason Alden/Bloomberg

テクノロジー株の時価総額、8月ピークから9000億ドル吹き飛ぶ

  • 急落理由に輝き鈍る業績-増益率がS&P500種全体下回る見通し
  • ナスダック100指数は4%強下落、11年以降最悪の下げ
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

テクノロジー株に魅了されてきた投資家は、相場が下げるしかない様相に転じた理由を探しているが、最も単純な答えはこの業種がもはや特別ではないことかもしれない。

  四半期決算発表シーズンが迫る中、米株式市場全体が再び、テクノロジーセクターに端を発した動揺に打ちのめされるリスクを認識しているようだ。フェイスブックやアップル、ネットフリックス、アルファベットなどが構成銘柄のナスダック100指数は10月初めの10日間に、今の強気相場の中で最も激しかった月間下落率をしのぐペースで下げた。

  米国から遠い中国市場などで高まったボラティリティーも米国株に痛手だ。ナスダック100指数は10日だけで4.4%安と、2011年以降最悪の下げを記録した。

  アマゾンやネットフリックス、エヌビディアの株式を10月1日以降に10%以上下落させたメルトダウンには多数の要因がある。米国債利回りの上昇や中国との貿易戦争のエスカレート、米利上げもそうだが、コンピューター・ソフトウエア関連企業が近く発表する業績にも関連している。

Superior No More

Tech's profit growth forecast to trail the market for the first time since 2014

Source: Bloomberg

  簡潔に言うと、驚異的な成長を遂げてきた収益が平凡な伸びに転じるプロセスにあるためだ。どんな合理的な尺度でも悪くはないが、ごく普通だということだ。 S&P 500情報技術株指数を構成する企業の7-9月期増益率は19%程度とみられ、14年以降では初めてS&P500種構成銘柄全体を下回る見通しだ。

  シラス・リサーチの創業者、サティア・プラデュマン氏はブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「特にテクノロジー株の成功のハードルは異常に高い」と述べ、「主力株への高い期待と増収率の当然の鈍化が重なった。利益サイクルがピークを迎え、投資家らは利益見通しに一段と注目する」と語った。

  10日の米株式市場ではS&P500種が5営業日連続安となり、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利以降では最長の下げを記録。主要な業種別指数11種類全てが値下がりする中、テクノロジー株が最大の下げを演じた。世界的に見て、テクノロジー企業の時価総額は8月下旬のピーク以降、9000億ドル(約101兆円)吹き飛んだ。

原題:Tech’s $900 Billion Rout Is Price of Earnings Becoming Ordinary(抜粋)

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