中国人の4割超が日本に「良い」印象-調査

  • 対日感情改善も、中国に「良い」印象の日本人は1割にとどまる
  • 今の日中関係「悪い」が両国で半数以下に-安倍首相は今月下旬訪中
Photographer: James Whitlow Delano/Bloomberg
Photographer: James Whitlow Delano/Bloomberg

日中両国で実施された世論調査で、相手国に良い印象を持つ中国人が2005年の開始以来、初めて4割を超えた一方、日本人では1割にとどまった。

互いの国の印象、中国人は「良い」が増加

日本人は中国に「良くない」印象が依然約9割

出所:言論NPO

  日本の特定非営利活動法人「言論NPO」が11日、中国国際出版集団との共同調査結果を公表した。日本に「良い」「どちらかといえば良い」印象を持つ中国人は42.2%で、昨年の前回調査と比べて10.7ポイント増加した。日本人で中国の印象を「良い」「どちらかといえば良い」とした人は13.1%と前回比1.6ポイント増にとどまった。

  日本に良い印象を持つと回答した中国人に理由を聞くと、「経済発展を遂げ、国民の生活水準も高い」が最も多く51.6%。前回は「日本人は礼儀があり、マナーを重んじ、民度が高い」が61.8%とトップだったが、49.2%に減少した。

  一方、相手国に「良くない」「どちらかといえば良くない」印象を持つと回答した中国人は56.1%と前回比で10.7ポイント低下。日本人は同2ポイント減の86.3%と依然として9割近くを占めており、中国人と比べて印象の改善は進んでいない。

  5月の李克強首相の訪日を皮切りに、日中間で首脳相互往来の機運が高まっている。安倍晋三首相は10日の政府与党連絡会議で「再来週の後半」に訪中することで最終調整していると表明。習近平国家主席らと会談し、北朝鮮問題などを議論する。首相は今回の訪中を「日中関係を新たな高みに押し上げていく大きな弾みにしたい」と意欲を示す。

  調査では、今の日中関係について「悪い」「どちらかといえば悪い」とみている日本人が39%と8年ぶりに4割を切った。中国人でも45.1%と去年より19.1ポイント減少した。尖閣諸島沖での漁船衝突事件があった2010年以降に悪化を続け、「悪い」「どちらかといえば悪い」とした人が一時は中国人で9割、日本人でも8割を超えた。両国ともに半数を下回ったのは8年ぶりだ。

日中関係は「悪い」が両国とも半数以下に減少

2010年9月の尖閣諸島漁船衝突事件で関係悪化

出所:言論NPO

  関係改善の傾向はみられるものの、「軍事的脅威を感じる国」についての問いに、中国人では日本と回答した人が79.4%と最も多く、米国の67.7%が続いた。日本人では北朝鮮が84.8%と最も多く、次いで中国の57.5%。両国ともに安全保障面での緊張関係は高い水準にあるとする人が多かった。

  自国の将来を考える上で「最も重要な国」を問うと、日本人は米国が57.8%と突出している。中国人はロシアが30.9%、次いで米国の23.3%だった。日本とした人も昨年より6ポイント以上増加し18.2%と米国に迫っている。

  世論調査は、日本では9月1日から22日に全国で、中国では8月27日から9月11日に北京、上海など10都市で18歳以上の男女を対象に行った。

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