米国株大幅安は「やや遅きに失した」、パニック見られず

  • S&P500種が急落する中でヘッジ活動が増え押し目買いも散見
  • 欧州市場終了後に反発の動きがなかったため「質への逃避」促す

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE).

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

10日の米株式市場では指標のS&P500種株価指数が2月以来最大の下落となり、ナスダック100指数は7年ぶりの大幅安を演じた。下落の規模は衝撃的だが、ウォール街のトレーダーによると、市場にパニックはほとんど見られない。

  ブルームバーグ・ニュースがセルサイドとバイサイドのトレーダー10人に行った調査によると、9日と10日の早い時間に「ヘッジ活動が増えた」。また、ポジション追加のため市場に参加する投資家も見られたほか、売り注文の大部分はパッシブ運用ファンドによるプログラム売買デスク経由だったとの声も聞かれた。

  インスティネットのトレーディング責任者、ラリー・ワイス氏は電話インタビューで、「現時点で何らかのパニックを感じている人がいるとは思わない。現在の水準を考えれば、このような状況や一層の下振れは、やや遅きに失したと考える人が多い」と指摘した。

  午後の取引でナスダック100指数は下げ足を速め、4.4%安で終了。欧州市場の終了後に反発の動きがなかったとの認識から、追加の利益確定や「質への逃避の動き」が見られたとワイス氏は述べ、「取引終盤の動きの大部分は通常、パッシブ投資家を中心に繰り広げられる。インデックスファンドは解約を受けて引け際に取引の大部分を行うため、動きが増幅する」と分析した。

原題:Traders See Bad Day as ‘Slightly Overdue,’ Not a Reason to Panic(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE